| 2001年12月16日(日) |
横浜みなとみらい20? |
横浜に「みなとみらい21」という有名な場所がある。「みなとみらい21」は横浜市、神奈川県、都市基盤整備公団、日本鉄道建設公団、国鉄清算事業本部(まじっすか?)、地権者、そして地元経済界が出資者となり1984(昭和59)年 に設立された株式会社である。僕は今日、この「みなとみらい21」に行って来た。
僕が初めてこの地を訪れたのは小学生か中学生のころだったが…、さすが開発地区、当時とはかなり違っていた。新しい建物がぼかぼか建っていた。面白かったのは、ランドマークタワーの北側にある日石横浜ビル。まず、不景気を思わせない斬新なデザインの景観。ビルに立方体が激突したような感じで、また不思議で…。あとビルの中に立つコンビニ。普通に道ばたに建っているコンビニの建物を、そのままビルにぶち込んだみたいで。目立ち具合はぐれいと!
それにしても、この「みなとみらい21」は、弱者に対する配慮がほとんど見られなかった。階層の移動の中心はエスカレータや階段で、頼りのエレベータはかなり不便であった。というのも、5階に行きたいのに4階までしか行かないエレベータだったり、目と鼻の先の2つのエレベータで上まで上がっても、到着した場所が違ったり。自動ドアがない扉もあったり。通路の途中に階段がずしんとあって、他のルートがかなりの遠回りだったり。また建物と建物の位置関係がサッパリ分からない。ビルの奥に入っていくと、「いまどこ?」という話になる。一つのビルの案内図はあっても、隣のビルとの位置関係は分からない。しかも横文字も多いし、老人を寄せ付ける雰囲気のかけらもない。「みなとみらい"21"」だけに、老人は不要なのかしら〜?
それは冗談として、とても"21"なんてことは到底語れないとはがは思う。本日のタイトル「みなとみらい20?」には、「みなとみらいは20世紀を抜け出していないなあと」いう皮肉である。どんなに景観がよくても、ユニバーサルデザインとして機能していなければ意味がない。外見上の未来を語っているだけの「みなとみらい21」は、21世紀をどう生きるのだろうか。
-------------------------------------------------------------- ユニバーサルデザインについては、以下のHPが参考になります。 「ユニバーサルデザイン・ネット」(熊本県インパク) http://www.inpaku.go.jp/kumamoto/
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