Strange...みゆ

 

 

HOTEL−2 - 2004年01月09日(金)

結局最後まではしなかった。
そして唇にキスもしなかった。

先輩は悪酔いしちゃってたし
あたしも疲れてたし


なによりそれが超えてはいけないラインの
最後の一本だと
お互いが思っていたのかもしれない。



一晩中、ウトウトしたり、体をまさぐりあったりして
朝を迎えた。


お互い次の日は仕事だったから結構慌てた;

帰る途中電話がかかってきて

「体つらくないか?今日仕事大丈夫?間に合う?」

「大丈夫。多分昼過ぎから眠気との闘いだろうけど(笑)」

「はは。・・・みゆ・・・反省してる。今度ちゃんと話そう。」

「うん・・・・。」


その日は先輩があたしのいる店に来た。
普通に接したと思う。


反省って何だろう
このことは先輩にとっては過ちだったのかな
あたしはそれなりに覚悟はしたんだよ?

あたしが先輩の一番になれたからとは思わない。
ただ・・・奥さんがいなくて、そこにタイミングが合っただけだ。
あたしの事をあの人より好きになったわけじゃない。
嫌なら断れば良かったんだ。

それでもあたしは1度でも良かった。
ホントにこれで最後になっても良かった。
結局お互いが正直すぎて
先輩もあたしも
ギリギリのところでセーブしちゃってたのかな。

先輩。
あたしは確かに現状維持で良いって言ったよ。
でも
あたしが先輩の事を好きだって事は忘れないで。

自分の気持ちを確かめ合ったあの日から
想いが強くなっていくのは感じてた。
だけどあの人の存在が
先輩だけじゃなくてあたしにも
歯止めをかけていた気がする。

超えられない。






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