なんとなく過ぎていく日常よ、さらば。 - 2009年10月16日(金) なんとなく過ぎていく日常よ、さらば。 僕は遠くへ行く。 お前を捨てて、誰も知らない遠くの地へ。 情や優しさをこれっぽっちも残さずに、去っていってあげる。 そこに未練や後悔は無い。 新しい土地は、僕の到来を喜んでくれている。 僕は何も怖くない。 貴女の唇も手のぬくもりももう過去のものになってしまった今、 僕は転ばないようにバランスをとることでいっぱいいっぱいなのだ。 結局、貴女と解け合うことも混ざり合うこともできなかった。 コーヒーに溶けるミルクみたいになりたかったのに。 もう叶わないことを振り返るのは無しにする。 なんとなく過ぎていく日々よ、さらば。 君に中に、僕の居場所が無いと同時に、 僕の中にも君の居場所はないんだ。 決定的に、確実に、揺るぎなく。 僕は飛ぶ。 新しい土地に行くには、海を越えなくてはならない、山を越えなくてはならない。 そのためには飛ぶ必要がある、 そのためには翼が必要になる。 僕は翼を作ろうと思う。 そのためには、この社会で過ごしていかなくてはならない。 つまり、僕はまだこのなんとなく過ぎていく日常をもうしばらく繰り返さなくてはならない。 でも、もうなんとなく過ぎるのは終わった。 僕は、自分が飛ぶための翼を作るために毎日を過ごすのだ。 翼を作る日々よ、こんにちは。 ...
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