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2004年06月23日(水) 痛いよ

スーパーの階段でつまづいた。
それほど、大袈裟に転んだわけではないが
両手に持った買い物袋をがしゃがしゃいわせながら
前のめりに倒れて階段に手をついた。
下りじゃなくて良かった。

『人目についてないといいけど・・・』と思いながら
何食わぬ顔で立ち上がり、さっそうと階段を上りきった時
足の親指の爪が割れ、血が出ているのに気づく。

それを見て、痛さが倍増。

それまでも、痛かったような気はするが
割れた爪と流れる血を見た途端に、耐えられないぐらいの痛みとなる。
ほんとにほんとに、痛い。
どうにか車に辿り着き、運転席に乗り込むやいなや
しばらくの間、割れてはがれそうになっている爪を
冷や汗をかきながら、ぎゅーーーっと押さえ付けた。

運転中も
ブレーキを踏むたびに、爪が疼く。
見なければ、これほどまでに痛くはなかったのか?
と、虚しい思考を巡らせても、何の助けにもならない。

家に戻って『痛い!!!痛い〜!』と叫べば
どこからともなく優しい手が現れて
真綿でくるむような手当ての後に
痛みが去って安堵が訪れる。。。はずもなく
再び冷や汗をかきながら、できるだけ短く爪を切った。
もともと伸びていたわけではないので、切る部分は少なかったが
それでも、被害を最小限にとどめるべく
爪の下半分をきつく押さえながら、切れるだけ切った。
「えらかったね」とか「つよいつよい」などと言ってくれる人はいない。

・・・何を言ってるんだか。
きっと、痛みのせいで、すっかり弱気になっているんだ。
そうに違いない。

こども達が小さかった頃は、こんな出来事でも大騒ぎになり
『ママ、大丈夫?』の声に支えられて、いつの間にか痛みを忘れたりもした。
今は昔。
一人きりの家の中で、終始無言で爪を切り終え、救急箱をしまい
夕食の支度に取りかかる。

痛いよ。。。




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rachel |MAIL

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