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早朝、トイレに行き、用を足して出た途端 あり得ない、あってはいけない物体を見てしまった。
その足は、ムカデより短い分、太さは数倍で 本体(幅約1センチ・長さ約15センチ)が ゴキブリさながら黒ぐろと光っているのに対し 無数の足は鮮やかなオレンジ色、という気味悪さ。 あれが世に言う『ゲジゲジ』だろうか? くどいようだが 15センチもある節だらけの黒光りする本体に 無数のビビッドオレンジの足!!!なのだ。 ご存じない方は、是非、その気味悪さを想像して頂きたい。
そんな物体が、あろうことかリビングの床の上を這っていた。 まさに『這って』いた。 くどいようだが、リビングの床の上、家の中を這っていたのだ。 前代未聞、生まれて初めての経験、二度と起きてはならない 頼むからこれきりにして欲しい事態だ。
そんな時 私は「キャー!」などとは言わない。 とりあえず、内心の動揺を抱えたまま固まる。 そして、静かに動いて対応らしきことをする。 冷静なのではない。 ただ「音を立てないで何かをする」のだ。
今回は、ゴキブリ用の泡のスプレーで視界から消えてもらった。 その中身がわかっていると(おまけにチラっと見えたりすると) 泡を始末するだけでも、なかなかの勇気を要するが 本体そのものに立ち向かうよりは、ずっとマシだろう。
そして、ふと疑問に思う。 多くの人が、不快に感じるであろう害虫と呼ばれる虫たちは どうして、あんなに気持ちが悪いのか? どういうわけで、あれほどまでの不快感を、彼等に対して感じるのだろう?
犬や猫を見て、あのような不快感を感じる人がそう多いとは思えず 例えば、魚や鳥を気持ち悪がる人がいても、その数・程度において ゴキブリその他の不快害虫の比ではないはず。
彼等によって 遠い遠い昔に、私達の祖先は、何か大変な目に合わされたのだろうか。 そうとしか思えないほど DNAの奥深くに組み込まれたような恐怖に近い不快感である。
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