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今日の風雨は凄かった。
とんでもなく忙しい勤務を終えて 家路を急ぐべく外に出ようとした時 守衛さんが哀れむように言った。
「よりにもよって、こんな一番ひどい降りの時に帰るなんて」
向かい風(雨)に、傘を盾にして立ち向かうが 防水だったはずの靴はぐちょぐちょ 傘は風に負けて骨が曲がる。 傘をさして歩く方が大変だと思ったが 傘をたたんで歩くだけの勇気もなく。
思いきって傘をたたんでも どうせ下半身はびしょ濡れなのだから 上半身が余計に濡れるだけの違いじゃないかと思いつつ 一体、何にしがみついて、傘をさしたまま歩きづらい方を選ぶのか。 とかなんとか うつむき加減で必死に歩く私は 傘ごときに人生を重ねてしまいそうになる。 (しがみついていたのは、間違いなく『傘の柄』だった。)
買い物を断念し、バスに乗って帰宅。 そして、バスから降りた時 雨は小降りで、風は止んでいた。 あぁ。日頃の行いか。
今また、外は強風が吹き荒れているもよう。 こんなとき、家の中にいられることに ささやかな幸せを感じる。
風雨に負けた傘 |