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2004年04月27日(火) あらし

今日の風雨は凄かった。

とんでもなく忙しい勤務を終えて
家路を急ぐべく外に出ようとした時
守衛さんが哀れむように言った。

「よりにもよって、こんな一番ひどい降りの時に帰るなんて」

向かい風(雨)に、傘を盾にして立ち向かうが
防水だったはずの靴はぐちょぐちょ
傘は風に負けて骨が曲がる。
傘をさして歩く方が大変だと思ったが
傘をたたんで歩くだけの勇気もなく。

思いきって傘をたたんでも
どうせ下半身はびしょ濡れなのだから
上半身が余計に濡れるだけの違いじゃないかと思いつつ
一体、何にしがみついて、傘をさしたまま歩きづらい方を選ぶのか。
とかなんとか
うつむき加減で必死に歩く私は
傘ごときに人生を重ねてしまいそうになる。
(しがみついていたのは、間違いなく『傘の柄』だった。)


買い物を断念し、バスに乗って帰宅。
そして、バスから降りた時
雨は小降りで、風は止んでいた。
あぁ。日頃の行いか。

今また、外は強風が吹き荒れているもよう。
こんなとき、家の中にいられることに
ささやかな幸せを感じる。


風雨に負けた傘




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