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2004年03月09日(火) モザイク画

かずぴーは、提出物の期限を守ったためしがない。

実技系の科目は、それで成績がつくのだから
出来不出来はともかく、提出期限は守れよ
と思いながら、彼の部屋の机の上に放置されたままの
美術の課題の『モザイク画』が気になって仕方がなかった。

手伝いたい、と言うよりも、ちょっとやってみたかった。
が、「手伝おうか?」と言ったら、断られた。

そして今日、彼のいない間にちょっとやってしまった。
ほんの少しだけ、青や黒や緑の、小さなかけらを張り付けた。
やってみたら面白くて、一個で止めるつもりが数個くっつけてしまった。

「絶対、気がつくよ。怒るよ。」とあやぽんに脅され
彼の帰宅が怖かった。

そして、かずぴー帰宅。
夕食前には、気付かなかった。お風呂上がりにも気付かなかった。
自分の部屋に何度も入るが、何度入っても気付かなかった。
見ていないのだ。
提出期限はあさってなのに、三分のニほどしか仕上がってないのに
机の上のブツを見てもいないのだ。

しかし。バレるのが怖くて、早く仕上げろと言えない。
しかし。このままでは間に合わない。
彼は、作品の変化に気付くこともなくリビングでPCを立ち上げている。

仕方なく「実は、謝らなければならないことがある」と告白した。
バタバタと階段を上がり、作品をチェックして戻った彼は
どの部分か気付かなかったようなのだが
それを隠してぶ然とした表情を作っている。
なんだか気まずい沈黙なので
「あのさ、日本の形の緑の部分が九州までだったから
 小さく沖縄も付けたんだ」
と、いらぬことを言ってしまう。
「あぁ、あれね」と、言われてもまだ気付かなかったようなのに
不承不承という感じに頷くかずぴー。

なんだ、どうでも良かったのか。
でも、それじゃ困るよ。

もう、これで怯える必要がなくなったので
「さっさと仕上げて、期限内に提出しろ」と言った。




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