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「サンタさんが、来れないといけないから早く寝よう」 そう言って、かずぴーはベッドに向かった。
どうしよう。 今年は、サンタさんに何をお願いしたのか探っておらず 従って、プレゼントの用意はない。
そろそろサンタさんは卒業だと思い 「今年は中学生だから、もうサンタさんは来ないね」 と、布石を打っておいた。(彼はそれを否定したが) もとより、彼がまだサンタさんを信じているのか怪しいとも思っていた。
しかし。 彼は信じていた。 私にもお願いしたプレゼントを明かさず 「明日の朝が楽しみだ〜♪」と言って早寝をしたのだ。 過去のプレゼントを列挙して、サンタさんを賛美しながら。。
彼にとってサンタさんは、メルヘンチックなものとも少し違う 何か不思議な力を持った存在であるという。 信じなくなる前に、来なくなってしまうなんて。。。 それが、私のせいだなんて。。。。。
「節目の時なんだよ。彼がそれで寂しい思いをしたって仕方ないよ」 と、あやぽんは言う。 「いつまでも信じているわけないし、高校生になっても信じてちゃ困るし。 ママが何かを用意すればいいって問題じゃないよ。」と言い放つ。 そういう彼女は、中学生になった途端 「今年から、サンタさんにはプレゼントを頼まない」と宣言した。 彼女なりの「もう信じていない宣言」であった。 彼女の言うとおりなのだろう。 そして 節目と言えば、私にとっての節目でもあるのだ。 もう二度と 子どものためにこっそりプレゼントを用意することはない。
明日の朝が憂鬱だ。 がっかりした彼を見るのが辛い。
そして明日は、彼のテニスの試合である。 あー。。。
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