| 2008年10月17日(金) |
飲み会の話題はこんなことでw |
一昨日、ようやく大きな現場も終わり、久し振りに部下2人と飲んだ。 部長は車で来ていたから誘わなかったし。 まぁ、議論の盛り上がること盛り上がること。 1.地中に埋めた鉄鋼パイプはどうやって腐食するか? 2.腐食した鉄鋼パイプを伝わる弾性波速度はどう変わるか? 3.スタッキングのアベレージと加算の方法の違いは? なんてなことを延々と。 軽く1杯だけと言ってた部下が、もう1杯、もう1杯と結局終電まで(汗 えぇ、6時から同じ店でビールばかり飲んでました。
さて、1の問題は、地中に20年も埋めている鉄鋼パイプは腐食も進むであろう。 それでは、部位的にはどこから錆びてくる?(素人用語で申し訳ないが) 土に面している部分? 管の中に溜まっている水によって内部から? まぁ、抜いてみなきゃわからないけど、管の繋ぎ目から腐食しているだろうということは想像に易しだ。
さて、その鉄鋼パイプが腐食しているということは、パイプを伝わる速度を計測したからなのだ。 それが2の問題になるわけでw 本来5km/sは出ると思われる弾性波の速度が2km/sも出ていないのだ。 こりゃ、腐食して鉄鋼の形をなしていないのではなかろうか?と思うのも無理はない。 ボロボロになって、波を伝えなくなっているのでは?というものだ。 しかし、管の厚さがあって、外側が腐食しているとして、内部は健全だとしたら、その健全部を通ってくる速度があるはずで、強さは減衰しても、そんなに遅くなるわけはない。 伝わる限りは繋がっているのだろうけど、そんな速度だったら、管ではなく地中を伝わる波の方が早くなるのだ(岩盤速度2.5km/sとしたとして)。 まぁ、この問題は解決していないけどさ。 基本的には管の繋ぎ目が腐食しているだろうなぁと思われるわけだ。
3の問題は、物理が苦手な部下が納得してくれない。 スタッキングという、データを何度も重ねて取ることによってランダムなノイズを減少させ、本来欲しい信号を得る手法なのだが、計測機械に平均と加算があるのだ。 ノイズが大きく、信号と大差ないような時に有効になるわけ。
例えば、10回スタッキングをするとする。 欲しい信号は1という単位だとすると、加算では10回取ると10になる。 ノイズも1だとすると同じ時間に1とならない限りは10にはならず、ノイズが小さくなることはおわかりであろう。 しかも信号はマイナスもあり、当然ノイズもマイナスもありうるのだけど、それは無視することにして・・・ でも、信号とノイズが同じ時間に重なったら、信号は2になってしまうんだよね。 しかも、ノイズがマイナス1だったら信号すら見えなくなってしまう。 だから信号が10になるとも限らないのだけど、ちょっと仮定が難しいか。
さて、今度は平均である。 上記の平均だと、信号1の10回スタッキングの平均は1で、同様にノイズも加算されているだけだから大きくしただけで平均も加算も変わらないではないか?と言うのが部下の言い分。 確かに、10回の単純平均を取ればそういうことになる。 しかし、計測機は加算平均を取っているようなのだ。 ようは、1回目と2回目で平均した結果に3回目のデータを更に平均するというカタチだ。 となると、単純に10回の平均ぢゃないわけで、しっかりノイズが消えてくれる。
が、しかしだ! この手法には大きな問題があるのだ。 10回目のデータがノイズだらけだったら、結構ノイズが反映されてしまう・・・というモノ。 すなわち、回数は何度でも良いのだが、最後のデータの良否がデータの良し悪しを左右するということ。 計測していても、9回まで段々良くなってきたデータが、10回目で悪いデータが入ってしまい、うわぁぁぁぁぁあぁ(TT)となることが多々あるのだ。 これは実際やってみないとわかんないだろうけど。 というか、10回目のデータは拒否するというコマンドがあれば良いのだろうが・・・使っている計測器にはソレが無い(−−;
まぁ、ってなことを延々と飲みながら議論するわけだ。 仕事の話と言えばそうなんだけど、面白いことは面白いのだ。 酔っ払ってくると、思考回路も回らなくなって混乱してくるのだけど。
ということで、しっかり飲み過ぎて、翌日は会社を休んだってことでしw
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