Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
コランタン号の航海 第4話更新
コランタン号の航海「フィドラーズ・グリーン」第4話が更新されています。 サブタイトルであるフィドラーズ・グリーンの意味が明らかに
コランタン号の航海「フィドラーズ・グリーン」 http://www.shinshokan.com/webwings/title05.html 上記ページから「最新話を読む」をクリック。
今回は個人的に興味深かった。 マードックが「神を信じることと、幽霊や妖精を信じることは別次元だと思っていたけど、インドではすべてがごった」なことにカルチャーショックを受けるんですけど、まぁ一神教を信じる人はそうなのかもなぁ…と。 そのあと、マードックとウィタードが「あちら側」とは何?という話をし始めるのですが、何らかの過去をもつウィタードの「あちら側」感覚はマードックとは違うらしい…でもその肝心の過去がまだ明らかにならないんですよ。
日本は多神教で、近所の神社は蔵王権現つまり山の神を祀っていたり、死者の魂は山に帰ると考えられていたりする。 マードックが考えているようなことを現代で真面目に考えたことはないんですけど、彼のように「完全に別次元」と分離できるかというと、たぶん難しいんじゃないかと。
私は漁師さんとか日本で海に生きる人がむかし何を信じていたか?などについては全く知識がないんですけど、 山に関していうと、むかし修験者が入山するような奥山(里山ではなく)は、日本では「あちら側」の異界でしたよね。ロープウェイで立山に行くと、「山に帰った死者が田植えをすると信じられている田んぼ」とかあるでしょう? 山と同じように、海のかなたにも日本では「あちら側」があるのかなぁと何となく思ったりするのですが、少なくとも浦島太郎の民話上では「海の底の竜宮城」は「あちら側」だと思う。
次号、楽しみにしています。
2013年08月04日(日)
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