HOME ≪ 前日へ 航海日誌一覧 最新の日誌 翌日へ ≫

Ship


Sail ho!
Tohko HAYAMA
ご連絡は下記へ
郵便船

  



Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
決してホビットを信用してはいけない、しかし…

一昨日ご紹介したノートン社のパトリック・オブライアン・フォーラム(掲示板)、ツリーのところをスクロールして下がられた方、いらっしゃいますでしょうか?

Never trust a Hobbit,but.....(possibly POB)

というタイトルの書き込みがあったのですが、お気づきでした?
最後のPOBというのはPatrick OBrianの略で、(No POB)というのは「オブライアンとは関係の無い書き込みです」という、掲示板参加者の中でのお約束のようなもの。
ここで言う(Possibly POB)というのは、「おそらくオブライアンに関係すると思われる」という意味ですね。

ところが本体が
「Never trust a Hobbit but 」
「決してホビットを信用してはいけない、しかし…」
ホビットと言えばJ.R.R.トールキンの「指輪物語:ロード・オブ・ザ・リング」、これはやっぱり「オブライアンに関係すると思われる」…と注意書きを入れなければならないでしょう。

この書き込みで紹介されているのは、「ハリウッド・ニュース」を紹介した6月27日の記事です。
6月25日〜26日、ロンドンで開催された「映画・コミック・コンベンション」に呼ばれたM&CのボンデンにしてLOTRのホビット:ピピンこと、俳優ビリー・ボイドの話。

彼はこのコンベンションで次のように語ったそう、
「マスター・アンド・コマンダー」のシリーズは全部で21冊あり、FOX社はすでに船を所有している。
おそらく多くの人が、どうして未だに続編が作られないのだろう?と不思議に思っているだろうと、僕も思う。
どうなるかはもう少し待ってみよう。
続編について、交渉が行われている(ここ、isなので現在形です。注目!)。
ピーター・ウィアー監督は僕に、2作目と3作目の話しをしてくれた。
だから僕にも続編のチャンスはあるわけだ。

ところが!
ここで彼は、ぼろっと、大変重大なねたばれをしてしまうのです。
うわぁ〜っ! ピピン君、それ言っちゃだめ!
それはついうっかりパランティアを覗いてしまうのと同じくらい、やっちゃいけないことよ!
…つまり、3作目って、19巻ってことですか…?

この記事のアドレスを一応、下記に記しておきますが、
厳重な【ねたばれ警報】を発令したいと思います。
http://www.thehollywoodnews.com/article/27060510.php
うっかり読んでしまって後悔しても本当に知りませんからね。
読まない方が幸福だと思いますよ。本当に。

あぁもうっ! ビリーったら、こういことをぼろっと言うから、それを読んだオブライアン・ファンに、
「ホビットの話は信用してはいけない」
なんてタイトルの書き込みをされてしまうんじゃないの!

この話の信憑性については、私からは何のコメントもできません。
いや、ビリーの話は確かでしょう。少なくともFOX社には続編を作る気持ちがあり、水面下でいろいろ交渉が動いているのも事実だと思います。
でも…、この話ではやっぱり、引き続きピーター・ウィアー監督ということ?

噂では一時、サー・リドリー・スコットの名が上がっていましたが、スコットは次の仕事が決まったようですし、スコット監督という線は消えたと考えて良いようです。
(スコット監督の次作をどこで知ったかというと、実は早川書房のホームページ。早川が出版したノンフィクション「シャドウ・ダイバー」の映画化が、スコット監督の次の仕事のようです。「シャドウ・ダイバー」は潜水艦引上の実話…つまりは海洋モノの一種ではあるので、それはそれで楽しみなのですが)
ハヤカワ・ノンフィクション・ブログ
http://hayakawanonfiction.boxerblog.com/blog/

いくら水面下で交渉があっても、実らなければ映画は出来ませんから、そういう意味では、この書き込みをされた方のココロを汲んで、「信用はしてもあまり期待はせず今後の様子を見守る」しかないようです。

でも…思うんですけど私、ホビットと人括りするのは非道いんじゃないかと、
メリーとピピンはともかく、サムの言うことは信用してもいいだろうし、フロドだって真摯だと思いますけど、あ…これは演じた役者さんの話ではなくって、LOTRのキャラクターの話です。


2005年07月03日(日)