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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
明日は東京みなと祭+やっと「ウィンブルドン」

今日明日は「東京みなと祭」ですね。
晴海の貨客船ターミナルに新日本丸が来て、明日は一般公開(10:00〜)もあるようです。

明日はSalty Friends主催のヴィクトリア号見学会で有明に行くので、帰りに晴海に寄ってみようかなとも思っているのですが。

さて、先日やっとポール・ベタニー&キルスティン・ダンスト「ウィンブルドン」に行ってきました。
東京の唯一の上映館ユナイテッドシネマとしまえんの最終上映が連休明けから20:15〜になったので、やっと仕事帰りに間に合うようになったのです。
ここ凄く設備の良い映画館なんですけど(ウィンブルドンの客席応援が立体的に聞こえる)、遠い…遠すぎる。
私はいちおう都心部で仕事しているんですけど、乗り換え2回で50分もかかった(しくしく)。
お願いです。単館上映はせめて山手線内におさめてくださいな。東京って広すぎ。

でもひとつだけラッキーだったこと。
20:15〜の回はレイトショー扱いなので、1,200円になってました。

で、映画なんですけど、すっごく楽しかった!
いかにも英国的な味付けをした…でもハリウッド作品だから過剰な毒はなくて、サービス精神にあふれた、上品なラブコメ。
最近、お仕事で疲れている方におススメ。
英国に2泊3日で軽い旅行をして、個性的だけど憎めないあたたかな心の人たちに出会って、癒されて帰ってきた…という感じです。

私の場合はプラス、なんだかお知り合いにいっぱい会ってしまったわ…感もあり、
そういえば結構、英国映画やドラマってよく見ていることになるので、脇まで含めて知ってる俳優さんが多いのは当然なのか。

主人公=ポール・ベタニー(引退まぢかのベテラン・テニスプレーヤー)
彼を引退後にコーチに迎えようとしているテニス・クラブのオーナーがペリュー提督ことロバート・リンゼイで、テニス・クラブのおばさまは「カレンダーガールズ」のおひとり。
主人公のお父さんはセオデン王ことバーナード・ヒルで、主人公の恋のお相手=キルスティン・ダンストの怖いステージ・パパ(コート・パパ?)は、サム・ニール…この方はオーストラリア人なのですが、3年ほど前に日本公開された「月のひつじ」というオーストラリア映画で頑固なオーストラリアの電波天文台所長を演じていて、すごく印象的だった。
主人公のドイツ人の親友ディーターのニコラス・コスター・ワルドウは、本当はデンマーク人の筈だけど、最初に見たのがアメリカ人役(ブラックホーク・ダウンの寡黙なデルタ)で、次がポーランド人の暗号解読者(エニグマ)で、今度がドイツ人…少しずつ母国に近づいて来ているじゃありませんか(笑)。
まったくもって素直じゃない主人公の弟と、マネージャーがまたとっても素敵で。
脇が皆さん…地味だけど上手い役者さんたちばかりです。
いやま、それを言えばポールだってキルスティンだって地味な個性派だと思うんですけど。
主役と脇…というのではなく、全体が上手くアンサンブルになっている映画です。

ポールの役は最初はヒュー・グラントが想定されていたと聞きましたが、今みると「地味な」ポールで正解だったかな?と。
やっぱりグラントだと華がありすぎて、物語当初の、引退間近で自信も失いかけてるテニス・プレーヤーっていうところにちょっとムリがあるでしょう?
この「自信を失いかけている」ってところが上手かったですよね、ベタニー。ウィンブルドンの決勝まで行ってしまって、ファイナルセットであと1ポイントってとこまで来ても、ある意味精神的な弱さを露呈してしまうキャラクターなんだけれども、そのあたりの演技表現が上手いというか、あのサーブ直前の実は迷ってるんだけどムリに迷いを吹っ切るような表情の変化が、忘れられなかったりします。


2005年05月14日(土)