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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
復元帆船ヴィクトリア号、東京・有明入港

1519〜1522年の、マゼランの世界一周航海で有名なスペインの帆船ビクトリア号の復元船が4月30日、太平洋横断航海を無事終えて、東京・有明の10号埠頭に入港しました。

この木造帆船は1992年のセビリア万博を機に復元されたレプリカですが、今回、愛知万博(愛・地球博)のスペイン館プログラムの一環として、昨年10月にスペインを出航、大西洋、太平洋を横断し(パナマ運河経由)半年をかけて日本に到着しました。
愛・地球博スペイン館「ビクトリア号」のホームページ

一般公開は5月10日〜26日10:00〜11:30と14:30〜17:30。
詳細は下記「Salty Friends」のブログ(5月1日)に詳しく紹介されています。
Salty Friends

ところでこの有明10号埠頭は、実は釣りスポットとして誰でも気軽に出入りできるところなので、ただ見るだけなら公開日以前でも間近からその姿を見ることができます。
浜松町の日の出桟橋から水上バスでビックサイト(国際展示場)・葛西臨海公園行きに乗り、国際展示場で降りてそのまま埠頭を沖の方へ歩いて行ってくださいませ。水上バスの船着き場からマストが見えている筈ですから迷いません。
水上バスの日の出埠頭〜国際展示場〜葛西臨海公園行きは、国際展示場を出航した後、このビクトリア号のすぐ真横を通るかもしれません(未確認。パレットタウン経由なのでもう一本先の水路かもしれません)
日の出〜葛西臨海公園ルート


実は私は今日、遠出の帰り道にクルマで寄ってしまったのですが、国際展示場で催し物のある時は混雑や駐車規制があるので、クルマは避けた方が良いと思います。
展示場に催し物のない休日であれば、湾岸道路(国道357号線)から展示場の東館と西館の間を抜ける道に入り「鉄鋼埠頭」の交差点で右折、「この道は行き止まりです」を入っていくと、ビクトリアのすぐ横に出られます。
ただしこの道は本当に行き止まり(直進すれば海にドボン)ですので、帰りは切り返しでUターン、またはバックでお戻りください。

一般公開前ですから、もちろん中には入れません。今日は甲板を洗ったり船体の整備が行われていました。
太平洋の荒海を乗り切ってきた船体はあちこち痛んでいましたが、日本人スタッフのお話によると、10日の一般公開までにペンキの塗り直し等さまざまな手入れが行われるそうです。
ということは、荒海にもまれた帆船のリアルな姿を見るのなら、この連休がチャンスですよ!
連休中に臨海副都心に行かれる方、ちょっと足を延ばして見られてはいかがでしょう?

ビクトリア号は当時の姿を出来る限り正確に復元した船ですから、もちろん船体は木造。索具類も植物繊維の本物のロープです(サプライズ号はワイヤーロープでずる(?)してたんですけどね)。
復元船のマストはさすがに鋼鉄ですが、ヤード(帆桁)には足場のフットロープがありません。
全長25メートル。実際に目にするとその小ささと、そしておそらくはその居住環境の苛酷さに驚かれるのではないでしょうか。
こんな小さな船でよくも3年もかけて世界一周…というよりはよく生き延びたものだ…という感想の方が適切でしょうか。
荒海の掻き傷が残されている今の方が、よりリアルに当時を体験できるかもしれません。

何枚か写真を撮ってきました。明日upしますね。


2005年05月01日(日)