Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
1年前の今日
1年前の今日2月28日、貴方は何処で何をしていらっしゃいました? 1年前の2月28日は土曜日。東京地方の天気は晴れ…ときどき曇ったかもしれませんが、雨は降らず、気温は一昨日の土曜日より高かったと思います。
私はこの日、ヴァージンシネマ六本木ヒルズに行きました。 そう、「マスター・アンド・コマンダー」の公開初日だったんです。 事前にオーストラリアで見ていたのですが、音響がいまひとつの映画館だったので、日本公開初日は絶対に東京でいちばん音響の良い映画館に行く!…と誓って、ヴァージンシネマの六本木ヒルズへ。 一年前の六本木の駅は天井の配管工事中で、頭上に網が張ってありまして、すっかり頭が19世紀に行っていた私は「なんだかこれ、戦闘配備中の帆船の落下物防止ネットみたい」と思いながら帰りました。 早いものです。もう一年。 なのにまだHPが続いていて、毎日来てくださる方がいらっしゃる…というのはどういうことなのだろう?…と管理人は首をかしげつつ、でも感謝しております。いつも読んでくださって本当にありがとうございます。
ちなみに、1月末に六本木駅に行ったらまだ工事中でネットが張ってあったのですけれど、今もまだあのネットあるんでしょうか?…妙に気になる。
M&C関係のHPや掲示板で、最近1年前の予告の話が蒸し返されていましたね。 近ごろ本屋さんに行くとモニターで3月5日公開の潜水艦映画「ローレライ」の予告を流しているところが多い。 思わず立ち止まってじっくり見てしまったのですが、この予告がなんとまぁ正攻法というか。 見事にムサくるしい潜水艦の内部を隠そうともしませんし、出てくるのは約1名をのぞいて男ばかりだし、そりゃあ妻夫木くんより若い男の子はいないだろうから少年で女心をくすぐろうという演出は出来ないと思いますが、ここまで正面からどーんと来られるとお見事です…と感心してしまいます。 いえ、本来、こういう映画の予告はこうあるべきだと思うのですが。
土曜日の深夜に、フジテレビでこの「ローレライ」のメイキング番組を放映していました。 まぁ海洋モノだし見に行ってから後で、あのメイキング見ておけば良かったと思うのもイヤなので、一応録画しておいて、昨日ちょこっと前半だけ見たのですが、結構キャストの皆さんが面白いことを言ってらして、
潜水艦艦長の役所広司「艦というのは一家みたいなものですから、私はまぁ『おやじ』という感じになればと」 先任将校(副長役)の柳葉俊郎「演技で気をつけていたのは目線ですかね、艦長と同じところ見ていたんじゃ駄目なので」 軍医の國村準「ほら、他の人たちは皆、戦争しているじゃないですか? でもこの人(軍医)だけは戦争していないわけですよ。だからこの人の空間はちょっと違うというか、そういう空気を出せたらと思って」 (以上、記憶で書いてますので、細部はちょっと違うかもしれません、ビデオチェックしないでくださいね)
私はまだ原作小説も読んでいないのですが、でも海洋小説の一般論で言った場合に、この各キャストのコメントは結構、ツボを突いているように思われます。 どの方も、艦内の相対関係における自分の役柄を良く把握していらっしゃるというか、 特に(ヤナ)ギバちゃんのコメントは「さすが」と言いますか、年季の入った本当に優秀な副長ってこういうものではないでしょうか?(艦長の補佐役としてその職務をカバーする意味において) これは艦内の人間ドラマに期待しても良いかもしれない…と思っています。 そうそう、この軍医も艦長の友人という設定だそうです。でも楽器の演奏はしないようです(潜水艦でやったら大変ですって)。
あぁでも出来ることならM&Cでもこういうインタビューを聞きたかったと思います。 まぁ艦長については、ラッセルが似たようなことを言っていましたが、 副長は、プリングスはちょっと若いからここまで気がまわるかわかりませんが、むしろ航海長(ロバート・パー)に演技のコツをお尋ねしてみたかったような気がします。
マチュリン先生はちょっと違いますね。確かに彼の空間はちょっと違うんですけど、でもそれは戦争をしていないからではなくって、元から天然の個性。 むしろ裏の顔を持つ彼は、一人で別の戦争をしていますし。
そう言えば、メイキング番組には試写会から出てきたばかりのお客さんの声もあったのですが、若いお嬢さんの「イイ男ばっかりですっごく素敵でした!」とのみいはぁな感想に、思わず苦笑してしまいました。 そう、だからね、やっぱりこういう予告でも良かったんですよM&Cも…と今さら言っても仕方ないですけど。
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2月25日の日記で、関東地方では3月4日放映と書いた「ROCK YOU」ですが、土曜日の日経に入っていた1週間のTV番組表では、この日が「デスペラード」になっていました(裏になる「Uボート」は変更なし)。 当日の新聞で放映をチェックされた方が良いかもしれません。
2005年02月28日(月)
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