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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
メールをありがとうございました

航海続行とupしましたところ、何人かの方から続行お祝いのメールを頂戴してしまいました。
まとめて御礼になってしまい恐縮ですが、ありがとうございました。
ご期待に添えるよう努力したいと思っておりますが、私ひとりではどうにもならないものもありますので。
情報日記の価値は、なんと言っても情報にこそあるのですが、M&C関連は現在停滞していて、あまり威勢の良いニュースがありません。
もっとも今週は、「Sea Britain 2005」やら何やら小ネタがこちゃこちゃありまして、週末の更新は大忙しです。
それでもこのような小魚の大漁、そう頻繁にあるものではありません。今後もこの調子…と思ったら、それは、たぶん、大きな、間違い。


さて、10月以降は多少はプライベートな映画や小説の話も…と思いながら、どういう感じにしようかしら?と頭をひねっています。
私は常日頃、ぱっと見は冷静そうな映画評を書いてますが、一皮めくると根はかなりみぃはぁですし。
おそらく友人たちはこのHPを見て「やだわー、まじめっこぶりっ子しちゃって」と毎回苦笑していることでしょう。
でもここは仲間うちではなく、一般向けに情報を発信している(…つもり)ですし、老若男女がご覧になることを考えると、あまりみぃはぁ全開も問題かと。

このHPの文章は語り言葉ですが、一応は業務用モードというか、職場の一般外線電話対応モードのつもりです。…時々ボロが出ていますが。
もっとも実際の電話対応の場合は、電話口で相手が明らかに年長の方だとわかった場合、さらに丁寧口調に切り替えますので、その基準で行くと、このHPではご年配の方に対しては少々失礼な口調になってしまっていると思います。
でもこれを、日本航空の機内アナウンス・レベル(笑)にまであげてしまうと堅苦しくなってしまうので、この程度のモードで続けて行こうと思っています。
ご年配の方には失礼を続けてしまいますが、お許しくださいますよう。

敬語の複雑な日本語って難しいですねぇ。
そういえば、M&Cの日本語吹き替えを聞いていて、私が一つだけ気になってしまうこと、
候補生の艦長に対する敬語が足りない。
もちろんきちんと敬語にはなっているのですが、そのレベルが会社で言えば、「一般社員の直属上司対応レベル」なのですね。
艦長というのは、全乗組員の運命を握る最高指揮官なので、直属上司ではなくて、「社長・重役対応レベル」の敬語でないといけないのではないかと…たとえジャックが如何に親しみやすい性格をしていたとしても。
英語では敬語が少ないとは言いますが、それでもカラミーやブレイクニーは、最近ではよほど畏まっていないと使わないような丁寧さで艦長にお尋ねをしていますし、航海長の言い回しも驚くほど丁寧なものです。
早川書房や至誠堂などの翻訳では、そのあたりはきちんと区別されていますし、高橋先生が監修された字幕では最大限の努力がなされているように思います。
字幕は字数制限がありますから、これはなかなり大変だったのではないでしょうか?
「ロード・オブ・ザ・リング」など見ていると、字幕と吹き替えで敬語のレベルが全く違う(吹き替えのほうが丁寧です)ので、この違いがよくわかります。


2004年10月01日(金)