Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
オブライアン原作4巻、7月下旬に邦訳新刊
夏頃と言われていたオブライアンの4巻、ハヤカワNVから7月下旬の発売が決まりました。
7月下旬 ハヤカワ文庫NV 『攻略せよ、要衝モーリシャス(上・下)』 英国海軍の雄ジャック・オーブリー パトリック・オブライアン/高津幸枝訳
仏領モーリシャスを攻略せよ、とありますから、間違いなく4巻にあたる「The Maurtius Command」の翻訳でしょう。 早川書房のHPの「新刊予定7月」で確認できます。
早川7月の新刊といえば、ハードカバーですがこれも面白そうですね。
7月中旬 ハヤカワ・ノンフィクション 『世界を変えた地図−ウィリアム・スミスと地質学の誕生−』 サイモン・ウィンチェスター/野中邦子訳 19世紀初頭の英国、世界初の地質図を作り近代科学に夜明けをも らしたのは、低い出自のため科学界から冷遇された男だった。自ら も地質学を愛する作家が、情熱豊かに再現した類稀な人間ドラマ。
19世紀の初頭の王立協会(ロイヤル・ソサエティ)のトップは、出自や国籍に偏見のないサー・ジョセフ・バンクスで、だからこそマチュリンのような出自でも受け入れてもらえた(=という設定の小説が許された)のだろうと英国版の解説で読んだことがあるのですが、スミス氏の冷遇のもとはいったい何だったのか? 同じ時代だけに興味があったりします。
それにしても、7月後半って何か私たちに含むところがあるのでしょうかねぇ? M&CのDVDに、ホーンブロワーのDVDに、M&Cの小説。
それから、なんとリドリー・スコットの海洋映画「白い嵐」のDVDが、やはり7月23日に出てしまうとのことです。 ジェフ・ブリッジス演じるシェルダン船長は、12人の少年たちと アルバトロス号というヨットでガラパゴス島へ8ヶ月の航海訓練 に乗り出すが、帰路彼らは伝説の巨大な嵐ホワイト・スコール に巻き込まれてしまう…という物語です。1996年アメリカ映画。
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先日、「茶碗蒸し」のつくり方を外国人に送る必要が生じて、茶碗蒸しって火加減が微妙だから大丈夫かしら?と思いながら、英語のレシピを送りました。 まぁカスタード・プディングが作れる人なら、茶碗蒸しも大丈夫だと思いますが。
そしてそのとき突然、ジャックが妙なことを言っていたのを思い出したのでした。 アケロン号を追いかける側にまわってから、候補生たちに3回まわれって言う直前のところ。
「Don't count your eggs before they're in the pudding」 プディングに入れる前に卵を数えるな。
こんな英語って…ないですよね?
Don't count your chickens before they're hatched. 卵が孵化する前に雛鳥の数を数えるな=捕らぬ狸の皮算用 っていうのなら知ってますけど。
目玉焼きを作る前に卵を数えるな…これなら有りですか? 目玉の数を数えれば良い。 それともキリックの作るプディングは、卵を割りほぐさないのでしょうか? 誰が教えてくださいませ。
ちなみに、こういうことわざはあるそうです。 You can't make omelets without breaking eggs. 卵を割らずにオムレツを作ることはできない。 意味は、何かをしようと思ったら、それに付随するトラブルは引き受けること…だそうです。
ところで私、ジャックの好物の「豚の頭の塩漬け」のレシピは持ってるんですけど。 これここでご紹介したものか…? 「豚の頭」ってようするに「豚の生首」のことなので。読んでいると「うげげ…」というレシピなんでございますが。 どういたしましょう?
2004年05月30日(日)
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