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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
「M&C」2004カレンダー

1週間お休みして申し訳ありませんでした。
海外情報はさすがにピークも越え、この1週間は以下の通りです。
あ…でもその前に国内情報、12月上旬発売の映画専門誌「Movie Star」にサンディエゴ・プレミアのラッセル・クロウ夫妻の写真記事が載っています。サンディエゴ・プレミアにはサプライズ(ローズ)号も参加したようですね。

ここ1週間の海外情報一覧。

まずは、カレンダー。
ラッセルのM&Cカレンダーがこちらからダウンロードできます。
画像は各月ごとに右クリックの画像保存(え…と、林檎機(Mac)の場合も同じかしら?)でダウンロードできますので、ダウンロード後にプリントアウトなさってください。

以下の記事はオーストラリアから、
Taking commandラッセル・クロウについて
Taking a bow映画音楽とバイオリン指導担当のリチャード・トグネッティについて
Rocking the boatポール・ベタニーについて
これらの記事、とりたてて新しい情報は無いのですが、アメリカのネットにいわく「新しい情報は何もないが、ポールの言うことはいつも面白い」。
これは確かに。ポールって基本的には真面目な人で、真摯にインタビューに答えているんですけど、やっぱり面白い人ですね。

また英国のGuardian紙から、2本。

Cooking the books
オブライアン、ジェーン・オースティン、チャールズ・ティケンズ、ジェームズ・ジョイス、イアン・フレミングを、小説に登場する料理から論じたコラム。
オブライアンの料理は「Food for work」と評され、当時の船乗りは1日3,500カロリーを採っていたこと(それで艦尾甲板を散歩するだけなら、確かに艦長は100kgをオーバーするはずだわ)とともに、「ボイルド・ベイビー」(プディングの一種)のレシピが紹介されています。

Read my lip flaps
lip flapsとは、日本語で俗に言うところの「口パク」のことのようです。
「M&C」のその他大勢の水兵たちの声(意味のあるセイフではなく、背後のガヤガヤ、戦闘時の叫び声や悲鳴など)の録音に関する記事。
ピーター・ウィアー監督のこだわりは細部にまで及び、水兵たちの声役の声優さんたちは、1805年当時の水兵たちの訛(スコットランド、アイルランド、イングランド各地)を正確に再現していった。この中にはクック艦長(エンデバー号で、南太平洋を航海した)に敬意を表して、ホイットニー地方の訛も加えられた。
訛の再現にあたっては、サプライズ号より大変だったのが、敵にあたるフランス艦だった。1805年当時のブルターニュ訛がどのようなものか、音響スタッフの中にわかるものがいなかったため、ウィアー監督はカナダ人の時代考証担当、ゴードン・ラコ氏に連絡をとった。ラコ氏はパリ在住の言語学者にメールを送り、その返事がカナダ経由でロンドンの録音スタジオに送られ、そして正確な発音の「Mort aux Anglais!」というセリフが録音されたのだった。


2003年12月12日(金)