Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
「M&C」10の質問
英国では先週末28日から、オーストラリアでは今日12月1日から公開の「M&C」。 その関連でまた紹介記事がいくつか新規に登場です。
Crowe's quest to get ship shape ジャック・オーブリーは体重17ストーン(108kg)の巨漢である。かつて「インサイダー」の役作りに35kg増量した経験のあるラッセル・クロウは、早速体重増にとりかかった。だが撮影に入る6週間前に、ピーター・ウィアー監督から電話がかかってきた。「考えてみてくれ。思うんだが、昇降階段で艦長を押し上げる士官候補生が必要だ、なんて事態は避けたい」 「これは結構大変だった」とクロウは語る。「既にかなりの増量に成功していたからね」ただちに彼は食事を変え、トレーニングを再開した。結局ウィアー監督のこの決定は成功だった。映画では活動的な戦う艦長を見ることができる。 クロウがオーブリーというキャラクターに魅せられたのは、ウィアー監督のこのような説明だった。 「オーブリーは少年時代からずっと、人生のかなりの部分を船上で過ごしており、海軍に育てられたような男だ。彼の節くれ立った手にはロープを滑り降りたり、リギンを登ったりしてたこが出来ているが、バイオリンを手にとると、その指から美しい音色を紡ぎ出す」 クロウはオーブリーを、ただ単に力強く雄々しいキャラクターとしては演じていないという。「これまで僕が演じてきた様々なリーダーと同様に、責任ある立場にある者には内面の葛藤がある。ジャック・オーブリーも同様に」
Smooth sailing 「M&C」でポール・ベタニーはオーブリーの友人で艦の軍医でもあるスティーブン・マチュリンを演じた。 「ビューティフル・マインドで友人役を演じたことで、ラッセルと僕の間にはすでにある程度の親密な関係ができあがっていた。ビューティフル・マインドでは、僕が社交的でラッセルが内省的、だが今回は彼の方が外向的で、僕の方が沈思黙考タイプだった」 ラッセル・クロウはキャプテンとして出演者たちのチームワークにも気をくばり、休日にはサッカーの試合なども企画したが、ベタニーはこの試合には参加しなかったという。 「マチュリンという人物は孤独で、ある意味ではアウトサイダー的存在だと僕は思った。だから僕もある程度、皆とは距離をおくべきだと考えたんだ」 ベタニーは一人、他のキャストたちとは離れたところに家を借りて暮らすことにした。だが、 「その結果として、僕はたいへんな孤独感を感じ、毎日撮影所に着くと、誰かと話しをしたくてたまらない気分になってしまったんだ。全くマチュリンのキャラクターとは正反対にね。だからまったく逆効果というわけさ。だからジェニファーが僕の家を訪ねて来てくれた時は本当に嬉しかったよ」
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2003年12月01日(月)
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