Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
ビリー・ボイド インタビュー
遅くなりましたが、NBCテレビのHPに掲載されたビリー・ボイド インタビューのご紹介です。 もはやリンク期限が切れているかもしれませんが、原文はこちら。 原文の最後をお読みいただくとわかる通り、このNBCのページは著作権の制限が非常に厳しいため、恐縮ながら、今回は重要な要点だけのはしょったご紹介になることをお許しください。
ビリー・ボイドは、「ロード・オブ・ザ・リング」「マスター・アンド・コマンダー」と、二作続けてエピック作品に出演した。二つの作品の共通点はもう一つある。それは監督のファーストネームがどちらも「ピーター」であるということだ。 「僕は既に南半球出身の全てのピーターという有名監督と仕事をしてしまったことになるね」と、ボイドは言う。
ビリー・ボイドは長年、ピーター・ウィアー監督作品のファンであり、監督を尊敬していた。「彼は何が役者の仕事で何が役者の仕事ではないか、熟知している。監督と一緒にセットを歩いていると、まるで老練な船乗りと共にいるような気分になる」
ボイドはこの役が決まるまで、船上生活がどのようなものか全く想像もつかなかったという。ヨットに乗った経験などなかったからだ。 彼は2週間の訓練キャンプに参加し、操帆や当時の銃、大砲の扱いなどを習った。もっとも重要だったのは、舵輪の操作方法だった。ボンデンは操舵手の役目をこなすからだ。実際に風を受けて帆走している船の舵をとることがどれほど難しく、しかし素晴らしいことか、彼は初めて知ったのだった。そして最終的には実際に洋上でサープライズ(ローズ)号の舵輪を操作できるまでになった。
撮影にあたって、やはり大変だったのは、嵐のシーンだった。一回の波に4トンの水がタンクに蓄えられ、一気に流し落とされる。タンクは三基あるので、一回の大波でサープライズ号の甲板には12トンの海水がぶちまけられることになる。その甲板たるやジンバルの上で40度の角度に傾いているのだ。そこに強風と雨が吹き付けられる。実際のところかなり危険な撮影だったようだ。
今回の撮影で、ラッセル・クロウ、ポール・ベタニーからは多くのことを学んだとボイドは語る。 けれどもオフには楽しくすごした。ギタリストの腕も歌手としてもなかなかのボイドは、オフにクロウが呼びかけたジャム・セッションには喜んで参加していた。
2003年11月29日(土)
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