Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
秋から冬のエピック・ムービー/M&Cビデオクリップなど
全米公開まであと2週間たらず、アメリカのマスコミもそろそろ、この映画を取り上げ始めました。 CBSテレビでは先週金曜の映画紹介番組の中でメイキングを紹介したようですし、日刊紙USA Todayも「秋から冬のエピック・ムービー特集」」として、M&Cを始めとする5作品をこのページで詳しく紹介しています。 リンクはもちろん「マスター&コマンダー」に張っておきますが、上の各作品の写真部分をクリックすると他作品の映画解説も読むことができます。 M&Cについてはとりたてて新しいことが書かれているわけでもありませんが、ポール・ベタニーの評価が高いのが印象的です。
それにしてもこのラインナップ…歴史小説好きファンジー好きには豪華すぎます。 「ラスト・サムライ」「ロード・オブ・ザ・リング:王の帰還」「アラモ」「コールドマウンテン」ですよ。 私じつは密かにPremiere日本版12月号(特集:トム・クルーズと最後の侍たち)を買っていたりするのです。 日本での公開順は「ラスト・サムライ」がいちばん早くて(日米同時公開)12月。「コールドマウンテン」が正月第二弾だから1月末頃? 「王の帰還」と「マスター&コマンダー」が2月の予定です。 あぁ…日本は年度末だっていうのに。この忙しいときに…。
さらに、Yahooアメリカのこのページでは、Only on Yahoo! ヤフーのみの特別企画として、映画のビデオクリップを見ることができるそうです。例によって劣悪PC環境の私には無理なものですので試していませんが、ご覧になれる方はお試しください。 Only on Yahooの下の写真右、Click to watchの下のClip:というところをクリックしてみてくださいまし。
さてこのページにはいくつか写真が紹介されており、各写真はクリックすると拡大します。 トップページの6枚の写真の下に「More Master and Commander Photos」という下線表示があり、ここをクリックするとさらに新しい写真を見ることができますが、
この先の写真にはねたばれの可能性があります。
「The Far Side of the World」はシリーズ10巻目の作品ですが、今回の映画化にあたり、ウィアー監督はこれ以外の巻からもいくつかエピソードを持ち込んできています。その中には3巻「特命航海 嵐のインド洋」からのものもあるそうです。 3巻を読まれた方は、この先の写真をご覧になると「これはひょっとして3巻のあれ?」と思われるのではないかと思います。 いや私は、これってたぶんあれじゃないか?と思ってるのですけれど、いかがでしょう? あれだったらいぃなぁ、私あのエピソードは大好きなので、是非動く映像で見てみたいと思っているのです。
やはり、原作付き映画化の場合は、映画公開前のスチール写真公開にはリスクが伴いますね。 「ロード・オブ・ザ・リング:王の帰還」についても最近かなりの映像がネットに流れ始めてきていますが、これに関してはほぼ原作通りの物語進行のため、写真を見るとそれがどのシーンなのか、原作を読んでいるファンにはわかってしまいます。 「ロード…」については、私はいつもこのサイトさんから情報を見させていただいているのですが、最近の写真流出にはこちらの管理人さんも悩んでおられるようです。
実はこのサイトが、私がそもそもこの情報日記を始めようと思い立ったきっかけなのでした。 しかし実際に自分で情報中継を始めてみて思うことは、この指輪物語サイトの管理人さんってとんでもなく素晴らしい方だ…ということ。 なんと言っても情報量が、この日記とは天と地ほどにも違いますものね。よく毎日これだけの量を要約翻訳なされるものだと、本当に頭が下がります。 これだけの時間を工面するのは大変なことだと思うのだけれども。
私の場合、昨日は駆け込みで映画に行っていたので、更新ができませんでした。 10月31日で公開終了となる映画「アララトの聖母」。 アルメニア系カナダ人を主人公として、三代のアルメニア人の語る迫害の歴史。テーマも構成もマケドニア系アメリカ人を主人公にした「ダスト」(昨年7月日本公開)と全く同じなのですが、描き方も雰囲気も全く違っていて、同じ血で血を洗う過去の歴史を描きながらこのようなアプローチもあるのだと驚きました。 いろいろと考えさせられる良い映画だと思います。同時多発テロ以降、世界では民族間の対立がさらに激しいものになっているけれども、このような形での相互理解もあるのではないかしら? 今の時代には必要な映画のように思われます。
2003年10月28日(火)
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