セキセイインコ ゴン助の精巣腫瘍闘病記録
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少し羽が抜け変わるのが遅い。薄着の状態だ。 そろそろ、部屋に暖房を入れよう。 7年間、コタツ以外ゴン助の部屋では入れた事がなかった。 年を取ったのを実感する。 温度差が激しくならないように、エアコンは隣の部屋だけ。
あまりに暑い時は風呂場へ置いた。 外に吊るすのはカラスが襲って来るので出さない。 カラスは嫌いじゃないが、それとこれとは別。
獣医さんにも暖かくするよう指導された。 すぽり、と布で覆ってしまったのでいつも眠りがち。 暖かい昼間、布を開けると起きて盛り上がる。
唄う時間が減って行く。 投薬の悲鳴も時折声が擦れる。 覚悟しているがやはり、もう一度暴れまくってほしい。
時折音楽を流してやる。 まだまだ張り合って唄う体力がある。 水浴びもする。 静かな音楽では嫌らしい。 熱い燃えるような曲でなければ乗ってこない。
熱い曲をかけると踊って、餌もよく食べる。 飛ばせてはいけない、と獣医さんから言われている。 胸の筋肉が落ちて、飛ぶと寿命を縮めるからだ、と。 肩に乗せると飛びたがるので、投薬のみですぐケージに 戻す。ずっと寝ている。腫瘍もさわるたびごつい。
それでも2か月半、生きている。 早くて一月、長くて半年。 眠るだけで動かない日は、疑問も感じる。 飛べない遊べない鳥が幸せかどうか。
そんな疑問を吹き飛ばすのはゴン助の唄。 暖かくて気分が良い日は、水浴びをして唄う。 何も流れていなくても踊っている。 遊んでくれ、と呼ぶ。
今、ゴン助が最高にご機嫌な曲は。
『勇者王ガオガイガー』.......。
...いや、他にもいろんなジャンルの音楽を聴くが これがかかるとブランコにパンチをかまして 唄い始める。....なんだかなあ。力尽きそうでこわい。
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