セキセイインコ ゴン助の精巣腫瘍闘病記録
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数日、相変わらず良好。 ただ、足を踏み外す懸念がこわかったので 止まり木を少し下におろす。ブランコはそのまま。
丁度良い木が無かったのでノコギリとヤスリで 削って作った。けっこう大変だった。 しかもサイズを計るためにケージに手を入れると 間髪を入れずに襲ってくる。
おとなしい方ですよ、と言われたが 知らない人にだけや、こいつ。
昼間、ケージの前で飲み物を飲む。 コーヒーカップに冷たいバナナミルクという 無茶苦茶な組み合わせ。(大振りのコップが 無かった。ミキサーで作ると多すぎるのが困る)
ゴン助はシロップが大好きだ。いつも市販の鳥用の 甘くて黄色いシロップを飲ませていた。 喜んでなめにくる。
人間はよくハーブティーも飲む。カモミールと レモングラスを適当に放り込んだそれだけの ブレンド。ほんのりと黄色で眠るのに最適。 砂糖など入れない。
ゴン助はいつも狙っていた。どうやら、いつも少ししか なめさせてもらえないシロップを人間はたんまり 飲んでいる、と思い込んだようだった。 肩に止まったまま視線が飛ぶ。 じりじり寄って来る。こちらは熱いカップの中に 飛び込まれでもしたら、えらい事になるので隠す。
あきらめない。 睨んでいる。 今、なんかええもん、隠したやろ。 顔のそばにきて睨む。 家人は特に甘いので格好の獲物。
私は、安全な場所でゆっくり飲む。 『ギャー!!』
やられたな、と見に行く。顔をかじられていた。 甘い物よこせ、と襲われていた。
だが、今はもうシロップは捨てた。胃を刺激する。 また泡を吹かれてはたまらない。
ケージの中でも狙っているのがわかる。カップの 中がコーヒーだろうとジュースだろうと とにかくなめたいのだ。 もちろんやらない。人の食べるものなどやった事はない。 菜っ葉のみ。それなのに色だけでこんなに執着する。 特に今、もうもらえなくなったシロップ。
ケージの網にへばりついてねだる。 無視。悪いが私は冷たい。 問答無用で嫌がる事もする。 知らん顔で飲む。いちいち人間様が移動させられて たまるか。睨んでいるのを放っておく。
でんぐりがえりを始めた。 ぶら下がって逆上がりのようにぐりぐりまわる。
どこで覚えたのかよくわからない。
本日の体重、変わらず。薬も3種。 菜っ葉,相変わらずたくさん食べる。 最近、細長い給水器に頬を寄せて求愛している。 ホルモン異常のオカマインコらしいのだが、(本来オス) 相手(水入れ)がオスなのかメスなのかが謎。
糞は、良い形(なると型)だがふんばってするのは変わらない。 やはり腫瘍は腸のあたりを圧迫しているのだろう。 昔は、もっと軽快にプリプリして、外に出すときティッシュを 持って用心していた。
臭くはなく穀物の匂いがかろうじてするような物体。 たくさん飼えば、臭いかもしれないが。 一羽しかいないので、マメにケージの敷物を変えていれば、 雨の日も匂う事はない。 ねずみは臭いらしいが、飼った記憶がないのでわからない。
犬猫は、気を付けても匂う。かといって匂いが 無くなる薬など飲ませるのはこわい。
今、犬は実家にしかいないがたまに帰ると雨の日など 庭は犬臭い。もう十数年犬が庭で生活している。
それでたくさんローズマリーなど強い香草を植えているが 犬の匂いとまじっているハーブの香りはワイルドだ。 晴れた日は友人が、この庭、ハーブのいい香りがするね、と 思いきり吸い込んで行くのを 犬がニコニコしながら眺めている。私も笑ってごまかす。
室内で飼うのはさぞかし大変な事だろう。
それでも、私は犬や動物臭が嫌いではないので、 友人の犬を抱いて匂いをかぐのは、都心に暮らす 楽しみのひとつだったりする。よく世話された犬を抱くと 晴れた日にはお日さまの匂いがする。
ゴン助も粟やヒエの匂いがするが、鼻なんか近付けたら 喰いついてくるので、絶対やらない。
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