umityanの日記
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2017年03月14日(火) コスモス事件。

先日、僕が属している会で、秋桜の種を配るイベントがあった。僕たちの業務宣伝のためである。のび太君の要請で、僕も参加することに。場所は二手に分かれて、大型ショッピングストアーの出入り口付近に6名と、中央委郵便局の前に数名が配置された。僕は郵便局の前だった。

長年、路上で物配りなどしたことがなく、なんだか恥ずかしい気がしたので、「ネズミ男君、手伝ってくれないか」と、誘ったところ、一発返事でオッケーしてくれた。彼は優秀な営業マンだったから、この手の仕事には長けているようだ。

当日、宣伝用チラシに秋桜の種をクルップではさみ、僕、ジャイアンとネズミ男君の二人が、路上を担当した。秋桜の種がまだ、届いていなかったので、路上で待機していると、郵便局で用事を済ませたらしい女子高生二人が道路の横に止めてあった自転車に向かっていた。

何を思ったのか、ネズミ男君が、「あんたたち、ちょっと待つとらんね.。秋桜の種をあげるよ。」と言いながら、山口百恵さんの「秋桜」を歌いはじめた。彼女たちは。面白おかしく笑いながら、何の疑いもなく、自転車の前で待機していた。

ようやく、秋桜の種が運ばれてきた。僕たちは手に100束くらいの配布物を持ち、まず最初に待っててくれた彼女たちに、「はい秋桜の種」と言って手渡した。なんと、本来なら一ヶずつ渡すべき所、「おまけだぜえー」と言って、僕たちはニケずつ彼女たちに渡した。たいそう喜んで、自転車の足取りも軽く、去って行った。なんだか善行をした気持ちだ。

当。郵便局は県庁近くの交差点の一角に有り、横断歩道が東西南北に走っている。横断歩道を渡ってくる人たちに配れば、楽勝だぜと思っていたが、現実はさにあらず。意外と目の前を通る人が少ないのだ。僕たちは、あっちに走り、こっちに走りながら、「秋桜の種でえーす」といいながら、半ば強引に手渡すこと、たびたび。

いやあああ、それにしても、ネズミ男君にはまいったぜ。信号が青になり、反対側の方へ歩いている人を、横断歩道の真ん中まで追いかけて、強引に渡すではないか。僕、ジャイアンは見かねて、言ってやった。「あんた、横断歩道を追いかけて渡すなんて非常識だよ。人が変に思うぜ」って。彼は知らぬ存ぜずのそぶり。さらに、ネズミ男君は、もっぱら女性、(それも中年以降のご婦人?)ばかりをターゲットにして頑張っていた。僕、ジャイアンが行こうとすると、僕を制止して、駆け足で行く。うんん、まあーー独身だから許してやるか。僕、ジャイアンの大きな配慮である。というより、僕が大助かりだ。

まああ、これが彼の良さだ。幸いなことに、ほんの小一時間で、目的の冊数を消化した。のび太君は僕らと別の大型スーパーマーケットの方で、頑張った由。彼は、お得意のカメラで、配布している様子を動画に納めたようだ。なんと、その様子が、今夜テレビで放映されるようだ。

残念ながら、僕、ジャイアンやネズミ男君はテレビには出ていない。僕たちが映れば視聴者の人たちの顰蹙を買うかもしれないからだ。何故って、あまりにも滑稽だからだ。のび太君は、そのことを配慮して、別のメンバーをカメラに収めたのだろう。

とりもなおさず、秋桜の種配りは無事に終わった。その夜は、ねずみ男君と、余っていた秋桜の種を懐に抱えて、いつもの小料理屋とスナックへ赴いた次第である。もちろん、秋桜の種をママに手渡しながら。秋桜の歌を歌ったことは、言うまでもない。「薄紅の秋桜が秋の日の・・・・・・」。うんんん、残念ながら、ぞろ目は出なかったが・・・結構喜ばれた。なんとなくその日は心地よかった。


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