umityanの日記
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2016年09月16日(金) 嬉しかったこと二題。

最近、嬉しいことが二つあった。その一つは、月下美人に四個のつぼみがついたことだ。
朝、何気なく、垂れ下がった葉っぱ達をのぞいてみると、なななんと、細長いつぼみが四個、ぶら下がっているではないか。つぼみが大きくなると、あたかも蛇が鎌首をもたげるように、先端が上へ持ち上がる。 かくして、開花の準備を整えていくわけだ。開花したときに写真に収めよう。1〜2週間で開花するだろう。なにせ、夜、開花するから、観賞のタイミングを失してはなるまいて。今から心わくわくだ。

月下美人は年に2回は咲くようだ。4月か5月だったか、その時は1個だけ咲いた。「なんだ、たったの1個か」と、こころもち、寂しかった。今度は4個だ。嬉しいことかぎりなし。以前はさほどでもなかったが、最近は積極的に如雨露(じょうろ)で、水をやっている。その時、気がついたのだが、水を注いでいると、ひとりでに葉っぱが、小刻みに揺れるのだ。水が葉っぱにかかっているのかな?と、慎重に水を注ぎ観察したが、そうではないようだ。

そこで、僕は考えた。「きっと、月下美人が歓喜の涙を流しているんだ」と。日中はお天道様の光を浴びて、のどはからから。熱中症になるやもしれぬ。そこへ、僕が、馳走たる新鮮な水を注ぐと、、「待ってました。あ・り・が・と・う」と、感謝しているわけだ。月下美人は男性なのか?女性なのか?は知らない。願わくば女性であってほしい。さすれば、僕の愛が、もっと、もっと、深まるに違いない。「アモーレ、アモーレ」

さて、次に嬉しかったこと。このハプニングを、なんと表現していいかよく分からない。実は、「タマゴおばさん」と称している女性が、ネズミ男君や僕ジャイアンがいつも挑戦しているスナックでの点数制カラオケで、ぞろ目を2回出したのだ。「ああっつ、、えええっつ、なんで?」、僕たちは目を丸くして、縦に並んだ二つの無限大の記号(88)に見入った。1回ならず2回までも。ネズミ男君も、僕ジャイアンも果敢に挑戦したが、ことごとく、砕け散った。

「タマゴおばさん」は、「わたし下手なのにねえーー」と、ぞろ目にさほど関心がなさそうだ。僕はすかさず分析にはいった。何故、「タマゴおばさん」にぞろ目が出て、ネズミ男君や、僕ジャイアンにぞろ目が出ないのか?。分析の結果、まず、第一は、「歌が下手」ということだ。第二に、「下手な上に技巧に走りすぎる」。これが致命的な欠点に違いない。反面、「タマゴおばさん」は歌がうまいとは思わないが、素直に素朴に歌っている。要するに技巧に走っていない。これが機械に好かれる所以かもしれない。

さらに悔し紛れに言えば、今日のママさんは様子がちょっと変だった。カウンタ−の座席に座るやいなや、ママは、めがねの奥から、鋭い眼光を発しながら、「今日はぞろ目2回で、あんたたちの一番好きなキャップをあげるよ」と、言う。今までは「一日に3回ぞろ目を出さなければあげない」と言っていたのに。どういう心境の変化か?。秋の空が近いからか?。僕たちが狙っていたキャップは、「ジョージ・ワシントン」と銘が刻まれ、アメリカと日本の国旗が交錯している、金の刺繍入りキャップである。

僕たちの心が 燃えたぎったことは言うまでもない。僕たちの心とは裏腹に、初っぱなに、「タマゴおばさん」がぞろ目を出した。それじゃあーー僕たちもと意気込んだが、だめ。だめ。ぞろ目をかすめるが、本命には至らず。あきらめて、後1曲ずつ歌って帰ろう」と、言っていたとき、「タマゴおばさん」が最後の曲を歌った。そのとき、ぞろ目が出たのだ。

うんんん、まさか、ママさんが、「タマゴおばさん」が歌っているとき、「ポン」と機械の操作ボタンを押したんじゃあるまいか}と、ちょっくら疑義を感じ、笑いながらママに尋ねた。ママは怪しい笑いを見せたが、首を縦にも横にも振らなかった。まああいいか。、「タマゴおばさん」が初めてぞろ目を」出したんだ。ほめてあげなくちゃ。

ママは、「ジョージ・ワシントン」のキャップを、「タマゴおばさん」に差し出した。おばさんは困惑していた。そこで、僕ジャイアンは、すかさず、僕がかぶっていた「「雷(いかずち)」のキャップと交換した。ネズミ男君が悔しがること、悔しがること。「おいらが、ほしかったんだ」と言う。僕ジャイアンは冷たく言い放った。「なああ、ネズちゃんよ。おいらたちは一回もぞろ目を出していない。かつ、ここの店の代金はおいら、ジャイアンが払うんだぜ。交換の権利は、おいらにあるぜ」と、言うと、ネズミ男君は、二の句が継げなかった。僕ジャイアンも相当に意地悪だぜ。明日があるさ。ジョージアで。





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