埃まみれのノートブック
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2002年08月10日(土) 見えない花火

今日は花火大会があったらしい。

ポンポンと花火が上がる音だけが響いてきた。


昔は、家の窓からも綺麗に見えたのだけど。


こんな田舎でも、段々周りにビルやら、病院やらが建ち始めて
窓からは全く見えなくなってしまった。


音だけが虚しく響き渡る間、妙に悲しかった。


花火すら見ることができないのね。私は。


去年は、外に出て見える位置まで散歩がてら歩いて行ったのだけど。


もう、そんな気力も無かった。


見たかったな・・・花火。
ちょっと悲しくなって庭に出た。響き渡る音の中で
空をふと見上げたら、星空が見えた。
少しだけ胸に涼しい風が吹き込んだ。


見えなかった花火。
またいつか、ちゃんと見よう。
そして目に焼き付けよう。


Ira

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