2003年11月13日(木)<<<光
遠くに光が見えた。
そんな気がした。
何もない原っぱで
素足のまま走る自分を見た。
泣いていた。
目覚めた私は哀しくて泣いていた。
この世に希望がおありでせうか?
それとももうなにもないのでせうか?
パンドラの匣とやらはもうふたを閉めてしまったのでせうか?
希望はどこにおありでせうか?
健一は隣の部屋は留守だと想っていた。 一晩が経った。 目覚めると外は喧噪だった。 何事かと健一はアパートメントのドアを開け、素足で寝間着のまま外を見た。 隣の部屋から警官が出てきた、 警官は健一に問うた 「昨夜何者か怪しいものを見なかったかね?」 健一はクビをちぎれんばかりに横に振る。 健一の前の警官の後ろを、蒼いビニルシートに隠されたタンカーが通る。 階段を下りるとき、バランスが崩れ女の白い腕が零れみれた。 健一の前の警官は「そうですか」と言って立ち去った。 |