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2001年11月30日(金)<<<ブック


最近読んだ本。
めちゃくちゃイイのバッカだった!!

まず、映画化されている

「冷静と情熱のあいだ Blue & Rosso」

辻さんが書いたのも、江國さんが書いたのも、
どっちも良かった。

終わり方が「これから」の全く読めないのになってて、、、
なんか、
すごいなぁ、って。

読者のイマジネーションかき立てる書き方なんて、難しいだろうなぁ、、と。
あぁ、見習いたい。(パクリじゃないよ!)

話自体は、あんま好きじゃなかったんだけどね(ぉぃ)

書き方とか、表現が、好き。

だって、あんな途方もない話し、現実にある分けないジャン。
リアルを追求。。じゃないけど、
ある程度のリアルさをもとめるアタシとしては、
どうも好きになれないストーリーというか、なんつーか

ロマンあっていいと思うけどね。
憧れる気持ちも、多少はあるけど。







次、これはもう、大好き!!!

村上龍
「最後の家族」

もうもうもう!!!!

ヒッキーの話です、引きこもり。
でも、
主人公は大学浪人後、中退の、ひきこもりしてる男だけど…。

かれの家族の目線
父親、母親、妹、の目線てか、世界から書かれてて
凄いね。

村上さん、男性なのに、
かかれた妹の気持ちとか、凄い共感できた。

最初は崩壊寸前の家族が、うつされるわけですよ。
今にも崩れそうな、危ういバランス。
それを、
4人一人一人がちょっとずつ保ってるから、
なんとか「家族」でいられる、みたいな。

最後は、
消して、一般常識から見るとハッピーエンドと手放しには言えない
でも
あれが一番良いと、私は思う。
そして、
村上さんらしいな、と思う。

村上さんの
社会の痛みとか、悲しみとか、負に近いものを描いた作品ばかり、
私は読んできたから、余計にそう思う。

ありきたりのハッピーエンドじゃ、
人の胸は痛まない。
満ちて、感動するかも知れない、でも……

私はこの本を読んで。胸が痛くなった。
苦しくて、
そうだねぇ………
切ないのかなぁ。
恋人を思って
大好きな片思いの相手を思って
きゅーって胸がしめつけられるのに、ちょっと似てる。
ただ決定的に別物だとおもうのは、
その痛みが心地八日、心地よくないか。

苦しくて、どーにも成らなくなる。
この本の傷みは、苦痛だった。

自分の前に、見たくない、知りたくない現実を押しつけられた感じ。

読んで欲しいと思う。

大人に。
先生に。
親に。

この本の中で、お母さんがお父さんに向かって言う。
その言葉が、頭の中でリフレインしている。


「引きこもってる子供は、貴方の恥ですか?」







我が親に問いたい。

勉強の出来ない、遅刻ばかりする、親の言うことは聞かない、散らかす、
良い高校へ行けなかった、交通事故で迷惑ばかりかけた、
そんな私を
「貴方は恥じてるんですか?」って



答えは聞かなくても、イエスね

何度も言われたモン

恥ずかしいわ
回りになんて言われるか
近所の人が
先生が
どう思ってるか
親の顔がみてみたいとか思ってるのかしら
あわせる顔がないわ



うぜーよ
アタシはアタシだ
未成年で悪かったね

お前に、アタシの恥を肩代わりしてもらおうなんて思っちゃいねーよ

って啖呵きって
中指突き上げて

ファックユー!

って罵ったら











凄いスッキリするけど
凄い心が痛むんだろうよ











親を殴る子供が
今にも泣きそうな顔で
腕を振り上げているというのは
本当は
その腕を絡めて
縋って泣きたいからだって

妙に納得した。



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