2001年06月22日(金)<<<ちょっとした小説(爆)
いや、最近書いてないからさぁ。 ちょっとした「ショートショート」を。 ウフv 久しぶりの小説見せるの、はずかすぃー(馬鹿)
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フリーダム
「自由ってなんだろね」 そう言った友人の言葉が胸を疼かせる。 そして思い出す。 夢に満ちあふれ、笑い声に満ちて、それでも、大して愉快でも無かった若いころ自分を。
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夕暮れ。 真南に近い方角を向いた教室の窓には、光が届かない。廊下から橙色の光が漏れて、薄暗い教室を照らしている。 「多分さ」 そういってヒトミは話し始めた。 「私たち、試合に出させてもらえないよ」 むかつきを吐き出すように、重々しく吐き出すと、ヒトミは適当な椅子を机の下から引きずり出し、だらしなく腰掛けた。 着替えかけのため、上半身はYシャツで、下半身はジャージ。 そんな彼女が可愛く思えて、私は笑った。 「そんなこと無いよ。ヒトミは上手いし」 ヒトミの投げ出したままのラケットは、あちこち塗装が剥げている。 中学時代からやっていたテニス。 その時からずっと使っているラケット。 私の新品の物より使いやすいヒトミのラケット。 「笑ってないでさぁ、まじめに聞けよっ。人が相談してるのに……ったく」 ヒトミはがブーたれている間に、私は制服に着替え終わってしまいそうだ。 大体、あまりノンビリはしていられない。この後私は塾がある! 「先輩も先輩だよ、3年だからって…。 大して上手くも無い癖に、試合にバッカでてさぁ。狡くネェ? 1年には素振りバッカリで、コートだってろくに使わせてくれない癖に。 たまに試合なんかして、うちらが勝っちゃうと勝手にイライラしてさぁ。 当てつけみたいに遠くに球飛ばして『1年球拾いして』とかいって……。 自分がしろよ!! って感じ。 あー、明日部活サボろうかな。でもな、サボると煩いんだよね。 試合も、出させて貰えないのに見に来て応援しろとかいって……。 なんで絶対参加なんだよ!! 遊びにいきてぇんだよ、コッチは!!」 ヒトミの毒舌が止まらない。 「ヒトミ、ヒトミ。解ったから、早く着替えてよ。」 そう言うとヒトミはのろのろと着替えだした。 私はその間に自分とヒトミのラケットをケースに入れて、廊下のロッカーのうえにおいてくることにした。 「ヒトミ、ロッカーの上においてくるね」 ラケットをちらつかせて、廊下に出る。 「ゴメン。アリガト」 後ろからそんな声がした。
廊下は橙色に染まっていた。 明るい橙と、その影でいっそう濃くなる柱や壁の、影。 ロッカーの上にラケットを置く。飛びあがらなきゃ届かないのが悔しい。 もう少し背が欲しい。 教室ではまだ、ヒトミが着替えているのだろう。 私は窓辺により、窓を全開にした。 橙色の光は温かそうだったけど、夏前の空気は肌寒かった。 「綺麗」 ポツリと呟くと、なんだか急に、なんだか……変な気分に捕らわれる。 自分が小さいような、回りがどうでも良くなるような……こうゆうのを『虚無』って言うのかなぁ……。 「終わったよ」 声がして振り向くと、ヒトミが私の分の鞄まで持って立っていた。 「アリガト」 私は鞄を受け取る。ヒトミは窓の外をみている。 「きれーだね」 自分と同じ事を、違う調子でヒトミがいった。 「そうだね」 私は頷いて、夕日に背を向けるようにして帰ろうとした。 あの『虚無感(と呼ぶことにしよう)』を、感じたくなかった。 そして、ヒトミが同じ事を考えているのかも、って思ったらなんだか……。
夕日を背にして、 「自由ってなんだろね」 急にヒトミがいった。 「先輩とか後輩とか、生まれたとしにしばられて。 ただやりたいだけのテニスが、なんだか鬱陶しくなっちゃってさ。 自由にサーブ決めて、レシーブ返して、スマッシュ決めて…… ダブルスとかでさ、2人でやるの好きだし。 相手のためにも、自分のためにも頑張ってさ。 失敗しても『ドンマイ』って言ってくれる相棒が、なんか、好き。 んで、勝つとやっぱうれしいし。 試合相手が友達でも、アタシ容赦しないよ。 わざと負けたり、もしくはイーブンになるよに実力落としたり…… んなのウザイだけジャン。 アタシはさ、テニスがやりたくて、テニスの強いココ来たのに……。 あー。 自由に練習したいな。 この際素振りでもいいから、球拾いとかで中断しないでくれよって感じ」 ヒトミは時々、物事の核心を揺さぶるような事を言う。 「ま、結局。自由になりたいって思いにアタシもしばられてて。 先輩も『先輩だから』って気持ちにしばられてるだけなんだろうね。 馬鹿馬鹿しいの」 夕日が沈んだ。 塾へ行く私と、帰ってTV見るというヒトミは、バス停で別れた。
バスに揺られて塾二期ながら考える。 ……私も自由になりたい。
無理だけどサ。
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これ、チャレンジのアレに応募しようかとした奴。 こうゆうの連鎖っぽく30枚分かく。 ってことで、当分日記に作品が載るかも。アハハ〜。 一太郎に向かうとなんか書けないんだよね、僕。(笑)
てことで、間違いなどはメェルで修正&指摘お願いしますv
感想も、怖いけど………くれるとうれしいわ。
でもこれ、テーマの「パワー」に該当するかなぁ(爆) ま、いっかv(良くネェし)
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