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2001年06月22日(金)<<<ちょっとした小説(爆)


いや、最近書いてないからさぁ。
ちょっとした「ショートショート」を。
ウフv
久しぶりの小説見せるの、はずかすぃー(馬鹿)

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フリーダム


「自由ってなんだろね」
 そう言った友人の言葉が胸を疼かせる。
 そして思い出す。
 夢に満ちあふれ、笑い声に満ちて、それでも、大して愉快でも無かった若いころ自分を。


  ***



 夕暮れ。
 真南に近い方角を向いた教室の窓には、光が届かない。廊下から橙色の光が漏れて、薄暗い教室を照らしている。
「多分さ」
 そういってヒトミは話し始めた。
「私たち、試合に出させてもらえないよ」
 むかつきを吐き出すように、重々しく吐き出すと、ヒトミは適当な椅子を机の下から引きずり出し、だらしなく腰掛けた。
 着替えかけのため、上半身はYシャツで、下半身はジャージ。
 そんな彼女が可愛く思えて、私は笑った。
「そんなこと無いよ。ヒトミは上手いし」
 ヒトミの投げ出したままのラケットは、あちこち塗装が剥げている。
 中学時代からやっていたテニス。
 その時からずっと使っているラケット。
 私の新品の物より使いやすいヒトミのラケット。
「笑ってないでさぁ、まじめに聞けよっ。人が相談してるのに……ったく」
 ヒトミはがブーたれている間に、私は制服に着替え終わってしまいそうだ。
 大体、あまりノンビリはしていられない。この後私は塾がある!
「先輩も先輩だよ、3年だからって…。
大して上手くも無い癖に、試合にバッカでてさぁ。狡くネェ?
1年には素振りバッカリで、コートだってろくに使わせてくれない癖に。
たまに試合なんかして、うちらが勝っちゃうと勝手にイライラしてさぁ。
当てつけみたいに遠くに球飛ばして『1年球拾いして』とかいって……。
自分がしろよ!! って感じ。
あー、明日部活サボろうかな。でもな、サボると煩いんだよね。
試合も、出させて貰えないのに見に来て応援しろとかいって……。
なんで絶対参加なんだよ!! 遊びにいきてぇんだよ、コッチは!!」
 ヒトミの毒舌が止まらない。
「ヒトミ、ヒトミ。解ったから、早く着替えてよ。」
 そう言うとヒトミはのろのろと着替えだした。
 私はその間に自分とヒトミのラケットをケースに入れて、廊下のロッカーのうえにおいてくることにした。
「ヒトミ、ロッカーの上においてくるね」
 ラケットをちらつかせて、廊下に出る。
「ゴメン。アリガト」
 後ろからそんな声がした。

 廊下は橙色に染まっていた。
 明るい橙と、その影でいっそう濃くなる柱や壁の、影。
 ロッカーの上にラケットを置く。飛びあがらなきゃ届かないのが悔しい。
 もう少し背が欲しい。
 教室ではまだ、ヒトミが着替えているのだろう。
 私は窓辺により、窓を全開にした。
 橙色の光は温かそうだったけど、夏前の空気は肌寒かった。
「綺麗」
 ポツリと呟くと、なんだか急に、なんだか……変な気分に捕らわれる。
 自分が小さいような、回りがどうでも良くなるような……こうゆうのを『虚無』って言うのかなぁ……。
「終わったよ」
 声がして振り向くと、ヒトミが私の分の鞄まで持って立っていた。
「アリガト」
 私は鞄を受け取る。ヒトミは窓の外をみている。
「きれーだね」
 自分と同じ事を、違う調子でヒトミがいった。
「そうだね」
 私は頷いて、夕日に背を向けるようにして帰ろうとした。
 あの『虚無感(と呼ぶことにしよう)』を、感じたくなかった。
 そして、ヒトミが同じ事を考えているのかも、って思ったらなんだか……。


 夕日を背にして、
「自由ってなんだろね」
 急にヒトミがいった。
「先輩とか後輩とか、生まれたとしにしばられて。
ただやりたいだけのテニスが、なんだか鬱陶しくなっちゃってさ。
自由にサーブ決めて、レシーブ返して、スマッシュ決めて……
ダブルスとかでさ、2人でやるの好きだし。
相手のためにも、自分のためにも頑張ってさ。
失敗しても『ドンマイ』って言ってくれる相棒が、なんか、好き。
んで、勝つとやっぱうれしいし。
試合相手が友達でも、アタシ容赦しないよ。
わざと負けたり、もしくはイーブンになるよに実力落としたり……
んなのウザイだけジャン。
アタシはさ、テニスがやりたくて、テニスの強いココ来たのに……。
あー。
自由に練習したいな。
この際素振りでもいいから、球拾いとかで中断しないでくれよって感じ」
 ヒトミは時々、物事の核心を揺さぶるような事を言う。
「ま、結局。自由になりたいって思いにアタシもしばられてて。
先輩も『先輩だから』って気持ちにしばられてるだけなんだろうね。
馬鹿馬鹿しいの」
 夕日が沈んだ。
 塾へ行く私と、帰ってTV見るというヒトミは、バス停で別れた。


 バスに揺られて塾二期ながら考える。
 ……私も自由になりたい。

 無理だけどサ。


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これ、チャレンジのアレに応募しようかとした奴。
こうゆうの連鎖っぽく30枚分かく。
ってことで、当分日記に作品が載るかも。アハハ〜。
一太郎に向かうとなんか書けないんだよね、僕。(笑)

てことで、間違いなどはメェルで修正&指摘お願いしますv

感想も、怖いけど………くれるとうれしいわ。




でもこれ、テーマの「パワー」に該当するかなぁ(爆)
ま、いっかv(良くネェし)


oldlistfuture


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