日記の目次へ|過去へ|未来へ
2008年03月04日(火) |
ダイアログ・イン・ザ・ダーク その1 |
去年も色々な映画とか舞台とかライブに行ったけれど、 いっちばん印象に残っているのが「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」。
これはまっくらな空間を体験するという展覧会(でも見えないけど)で、 自分の耳や手、肌の感触などを頼りに真っ暗闇の建物の中を歩き回るというもの。 体験は1時間弱くらいだったと思う。
2006年も行きたかったんだけどチケットが売り切れて断念。 1年間待ってようやく参加できた。
1回のグループは8人だったかな。もちろん初対面の方たちばかり。 男性はくまおだけだったから、ちょっと浮かれてた(←アホ)。 もちろん暗闇の中では自由に歩き回れないので、 暗闇のエキスパート、アテンドと呼ばれる視覚に障害のある方が 一緒に歩いて案内をしてくれた。
2007年の会場は廃校になった小学校で、 校庭や体育館、音楽室、用務員さんのお部屋なんかを歩き回った。
100%の暗闇って、ほんとうにまっくら! 目を開けても閉じても何も変わらない。 ホント何にも見えないの!
だからみんなで声を出して、自分の場所を主張したり、 ここに何があるよって教えあったりしなければならない。 だいたい黙ってしゃがんだら後ろの人がつまずいて危ないでしょ。 だからしゃがむときも「Chappy、しゃがみます!」 って宣言しないといけないのよ。 あと「ここに○○がありますよ。」って誰かが言うと、 みんなその声を頼りにそこに集まって触ってみるとかね。 普段じゃ考えられないよね。
初対面でいきなり声をかけあうのは恥ずかしいけれど、 そんなこと言っていられないし、相手からも見えてないわけだから、すぐに慣れた。
わたしは狭かったり暗かったりする空間に閉じ込められるのが苦手なので、 1時間近くも真っ暗闇に放り込まれたらパニックになってしまうんじゃないかと かなり心配だった。
でもそんな心配は全く無用だった。
アテンドの方やみなさんと一緒に歩いていると、 落ち葉を踏む感触が足に伝わってきたり、カサカサ音がしたり、 水に触って冷たかったり、 体育館みたいな広い空間に行くとちょっとひんやりしたりね。 全く見えないんだけれど、自分の頭の中には想像の世界がいっぱい広がってた。
|