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くまおは人生初の接待(される側)で向島の料亭に行き、 お土産をぶら下げて黒塗りのハイヤーで帰ってきた。 道案内ができなかったため駅前で下ろしてもらい、 急な上り坂は歩いてきたところが情けない。
ずっと「行きたくない。いやだ。」って言っていて、 「もうこんな機会は二度と無いから」と説得して行かせたけれど、 正解だったみたい。
帰ってきたくまおの顔はいきいきしていた。 一緒にご飯を食べた方とはもちろん、 芸妓さんとも色々なお話しをしたそうで、 「全然知らない世界を見ることができていい勉強になった」 と言っていた。 ポケットからは芸妓さんの名前が書かれたたくさんの紙が出てきて、 一枚一枚わたしに見せながら 「この人はまあまあ」とか「このひとはおばちゃんだった」とか説明してくれた。 スマステの特集を見てから行けばよかったのに。
料亭の方に 「こういうところに来る方は若くて40代か50代、 たいていは60から70代です。」 と言われたらしく、 「俺って(30代なのに料亭に行って)すごい?」とわたしに自慢していた。
お土産には名物「長命寺の桜餅」をいただいてきた。 12個入っていたうちの11個を料亭の話をしながらぺろりとたいらげ、 1個だけわたしにくれた。 料亭でたくさん食べてきたはずなのに、 ほんとうに不思議な胃袋だ。
「俺もああいうところで堂々と振舞えるようになりたい。」と言っていた。 接待する側で頻繁に通われても困るけどね。
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