きまぐれ日記♨
おっつぁん



 たまには読書も
2001年07月19日(木)


日記の日付のほう、前倒しはやめました。こっちの方が、やっぱり自然ですし。ということで、今日からは、日付の日に思ったことを書くことになります。

本屋さんに行くと「今月の新刊」というコーナーがあります。本屋さんでは、たいがい、みんなそこのコーナーから見はじめますよね。今回は、文庫のコーナーに、お気に入りの作家さんの本が、同時に2冊も。うれしいです。買い占めです。

で、その作家さんというのは、宮脇俊三さん、新刊の2冊は「時刻表昭和史」と、「豪華列車はケープタウン行」です。基本的には旅行記ですね。

「時刻表昭和史」の舞台は、昭和8年から23年。国内の旅行ですから、この時代、戦争の影響を受けずにはいられません。この本の著者の少年時代、まだのどかな昭和8年から、戦時の色濃くなっていく様、敗戦、そして大混乱の戦後へと、時代は進んでいきます。旅行の風景だけでなく、その時代の雰囲気なんかも、よくわかるように書かれてます。政治的な状況とかも。とくに、この本のクライマックス、山形県今泉の駅前で、8月15日の玉音放送を聞くシーンは、圧巻です。ぜひご一読を。

もう1冊「豪華列車はケープタウン行」は、現在の海外旅行記。前の本に比べると、ずっとお気楽です。台湾に行ったり、ブラジルで、リオのカーニバルを見たり。たのしそう。でも、ベトナムや、南アフリカなど、まだ、貧困や、差別などの問題を抱えている国なんかの話もあって、考えさせられます。特に、前の本を読んだすぐ後だと、平和のありがたさを、感じずにはいられませんね。

この作家さん、ワタシのような旅行好きの人だけでなく、一般の人からも評価が高い、数少ない旅行作家の一人です。文章がキレイ。描写も、上手ですし。ワタシも、いつかこんなふうに書けるようになりたいものです。

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