< 心を許した油断でしょうか >
例え其れが、 決定的な事であっても、
或いは、 些細な事であっても。
其の存在に、 先に気付いたのが。
相手なら。
俺は、 其の存在に、 気付く事は無かった。
其の一点を、 注視したから。
其処迄激しく、 抵抗をしたのかも知れない。
其れを、 些細と捉えるか。
其れとも、 決定的と受け止めるか。
そんな物は。
刻刻の、 想いの変化に応じて、 如何様にも入れ替わると。
姫は、 何度も経験して来たから。
俺が、 些細と取らぬ事を怖れ。
自分の不注意と、 言い張ったのかも知れない。
其処へ、 舌を当てようとして。
其の存在に、 初めて気付いた。
「あれ?」 「やだっ!」
「ティッシュは・・・。」 「やめて!嫌だっ!」
「拭くだけじゃん。」 「駄目っ!馬鹿っ!変態っ!!」
俺は未だ。
姫の腰気を、 そっと拭き取る事すら。
心から、 許されては居ないのか。 |
2004年09月05日(日)
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