< 俺の幸せは不安ですか >
幸せの定義なんて、 公式に置き換える事など出来ないけれど。
幸せの形式なんて、 無数に有って数える事など出来ないけれど。
貴女は今、 幸せを享受出来ていますか。
幸せの深さなんて、 物差しで測り較べる事など出来ないけれど。
真の幸せなんて、 俺如きに語る資格は未だ備わっていないけれど。
貴女は今、 幸せを満喫出来ていますか。
貴女が定期的に口にする言葉を聞くと、 何時も想う。
貴女は幸せ慣れしていないのだろうか。
それとも俺の描く幸せが、 貴女にとっての幸せとは異なる形をしているのだろうか。
「そろそろ突き落とされるかと想って・・・」
本当の幸せって、 こんな雰囲気の場所に在る物だと、 俺は信じて来た。
どんなに猛々しい風に、 曝され続ける恋路であったとしても。
どんなに荒れ狂う波に、 蹂躙され続ける関係であったとしても。
二人の間に在る静寂が、 二人の間にのみ存在する空間が、 穏やかで暖かな幸せを、 ほんの少しだけ内包し得る在処だと、 そう信じて来た。
何度聞いても何度聞いても、 俺の心は慣れてくれない。
貴女が定期的に口にする不安を聞くと、 何時も俺は不安になる。 |
2003年02月23日(日)
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