スイッチ。
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3月の初め、久しぶりに中村さんと会った。 飲み会で博多まで出てきてたとかで。 会った時にはすでに顔が真っ赤で酔いちくれた感じやった。
中村さんには彼とのことを前から話ししてた。 上手くいってるって伝えると、
「そっかー。おれも前には幸せになってもらいてえもんなあ。でも、こんなに可愛いお前がもうすぐ違う男のものになるとか・・ねえ。」
そう言って、抱きしめられた。
「・・中村さん、酔っとるやろー。」
「酔ってるかもしれんけど、この間も言ったやん。おれはお前が好きなんよ。ふとしたとき・・急に会いたくなったりするんよ。弱いところみせられるのはお前しかおらんし。おれはお前が好きよ。」
「・・ありがとう。気持ちは受け取っておくよ。」 「うん。そうして。」
まさか2回も告られるとは思ってなかったし! 1回目は冗談と思ってたし。
なんで「今」なん‥。
その日を境に、中村さんからの連絡は途絶えた。
これがあたしと中村達也の「オワリ」なんやろうか。
彼とはたまにケンカもするけど上手くいっていると思う。 朝も遠いのに職場まで送ってくれるよ。 いつでも優しくしてくれる。
12歳の年の差って難しいのかなあ?
結婚とか、まだよくわからんし。 お互いのことも分からないことの方が多い。
のんびり進んでいきたいけど 彼とあたしの時間の流れの速さが違いすぎて 時々、どうしていいのかわからんくなる。
ひととしても社会人としても栄養士としてもまだまだ未熟で 自信が持てない。
でも彼のそばでお店手伝いながら笑いながら のんびり過ごしていくのも悪くないんじゃないかなあって思う。
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