スイッチ。
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久しぶりに放課後ちかと語り合った。 中村サンとの「アリかナシか。」以来、 あんま話してなかった気がする。 お互いの恋愛情事とか話して なんとなく中村サンのことも話題に出てきて これを機会に中村サンと連絡とってること話そう!っち思って話した。
そんとき偶然、中村サンが公園方面に向かう姿を発見!! 帰りよるとこなんかなあっち思って電話してみた。 『お、はいはいー。』
「今中村サンの姿見えてさー。帰りよるん??」
『いや、図書館で勉強しよって休憩トイレ。お前どこおるん?』
「うちは学生ホールおるよ。」
『あ、緑ぃ服きとる人?』
「ん?」
『前に黄色い服きとる人がおるやろ?こっちこっち、外見ろちゃ。』
外に目をやる中村サンの姿が。
「ああ。(笑 ハイチュー食べる?」
この前中村サンがハイチューくれようとして、 あたしにむかってハイチュー投げてきた。 ハイチューと知らずに身の危険を感じてとっさによけたあたし。 茂みの中に落ちてハイチューは行方不明となり白鳥サンにキレられた。
『喰う喰う〜♪』
ちかおるのに気づかず しっぽふってホールに入ってくる中村サン。(違
「あぃ、どーぞ。」
「さんきゅ。担任とまたケンカしてまじキレそーになったしね。つーかまじやべーかも。イライラしてきた・・(笑」
「落ち着きなさいー。ちかよ。久しぶりー、やね。^^」
「わかっちょーばぃ。いえーい。(ピースする中村サン。」 あとから聞いた話、ちかがおることに気づいて どーしていいかわからんやったらしい。(笑
アレ以来久しぶりに話しただろうしね。 まあ、普通に話せる仲になったみたいでヨカッタ。^^
そのあと保育科の子たちと無邪気に「たこ」を工作する中村サン。 さすが保育士中村達也。 本当に21歳なんだろうか・・可愛い人だ。(笑
あたしはちかとおしゃべりしまくって いつ帰るんだろう、一緒に帰るんかなあとか思いながら中村サン待ってた。
「もう帰っていいやっかー?」
『いいんやない?中村サンなんかしよるし(笑』
荷物まとめててら、離れたとこにおる中村サンと目があった。 口パクで
『帰るんか?』
『コクリ。(うなずく。』
中村サンは保育科の子にばいばいってして走ってきた。
「おーし、帰るぞー☆」
3人でバス停まで帰った。 ちかとはそこで別れた。
「お前待っとったんぞー。」
「そーなん?」
「じゃねーと、あんな時間まで残っとかんし(笑」
「楽しそうに何か作りよったやん?(笑」
「退屈しのぎによ。(笑」
色々話した。 やっぱ卒業後の進路の話が多くて 担任とぶつかってることとか、意地でも専門学校通りたいこととか もう3月には中村サン卒業しちゃうんだよね。
電車の待ち時間にジュース買った。 中村サンは新発売のグレープのヤツであたしはナタデココ。 中村サンもナタデココとかアロエとかブニブニ好き。(笑
「ん、いたってフツー。」
「ナタデココうまぃよー。」
交換。 間接ちゅー。
「こうやって一緒に帰るのももう半年もないよねぇ。」
しんみりあたしは言った。
「せいせいすらぁ!(笑」
「少しはいたわれよーっ!!(笑」 「ぶははあっ!!(笑」
こうやって冗談言い合えるのもあと少し。 当たり前に横におる中村サンがいなくなったとき、 あたしはどう思うのかな。
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