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日記
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2003年09月07日(日) : 日経エンタ 剛さんドラマ考

日経エンタを買ってきた。

期待以上に力の入った剛さんドラマ分析が載っていた。私の考えるところとはかなり違う分析に、ちょっとムッとしつつ、読み終えた。

作家の当て書きを誘う堂本剛の素の魅力

>>役者には2つのタイプがある。1つは職人タイプ=役柄に合わせ演じ分けができるタイプ。そしてもう1つは、素で演じるタイプ=どんな役を演じても役者自身の個性が買ってしまう、たとえば木村拓哉のようなタイプ。

剛さんはこの後者のタイプだという分析である。えええ?と意外な分析にここでぶつかってしまった。私は、まったくそうは思っていなかったから。少なくとも、木村兄さんとの対比で言えば、まったく違うタイプの役者だと考えていた。

ちょっとムッとしながら読み進むと、こんなことも書いてあった。
>>誤解を承知で言えば、堂本剛はデビュー以来、一貫して同じ人物を演じている。
>>彼が演じる役は昔からそこにいるかのような見事な調和を見せる。
>>脚本家が役者にあわせてホンを書くことを“当て書き”というが、まれに脚本家が意図せずに自然と当て書きをしてしまうケースがある。そしてそのように書かれたドラマは面白い。

ちょうど同時期にかかれた伊藤Pのコメントにも似たようなことが書いてあった。(TVぴあ)

>>東次というキャラは剛に引っ張られた感じあるね。22歳の恋愛なのでもっと軽いノリでもいいと思ったけど、剛がやると「選んだ相手と結婚しそう」になっちゃう。

ああ、なるほどね、それはあるかもと思った。

ドラマの発表があるたびに、一喜一憂する私。こんどこそ、役者剛さんがあたらしい出発をするような作品であってほしいと。そのたび、またかとがっかりすることが多い。

当て書きをされるほど、思い入れてもらい、信頼されて使われることはたしかにありがたい。でもいつも、同じ人物を、素の堂本剛本人を演じつづけることに、はたして役者としての未来があるのだろうかとも思う。実際こういう作品にしか出逢えていないから、私たちも、ドラマ自体にときめくことなく、剛さんを鑑賞するしかないのだ。

ジョニーデップのことを急に思い出した。実ははずかしながら、いまだにカレの素顔がどんな顔だかよくわからない私。それでも出演した映画では、ダントツの魅力で惹きつけられる。それぞれの作品の中で、強烈にその個性がひかり、目に焼きつく。

ジョニデには程遠いかもしれませんが、10年後にできれば、そんな剛さんを見てみたい。

だから、強烈な作品が先に存在し、その世界に飛び込んでいく剛さんが見たい。映画なんかどうでしょう?結局は当て書きされちゃうような、ドラマモドキの映画じゃない奴を望んでいますよ。

テレビぴあの伊藤Pのコメントのラストにこんなことが書いてあった。

>軽薄な役って、まだやっていないよね。またの機会にゼヒ。

やめてくれ。ありがたいお言葉だとは思うけれど、いつまで剛を捕まえ続けるつもりですか。伊藤Pとの付き合いは94年の『人間失格』以来8作目。そろそろ剛さんを解放してあげてください。それが駄目なら、もっとまともな作品と脚本家を連れて来い!

追伸
ついさっき、昨日の日記もUPしました。


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