トレドの街に入る前に観光スポットで記念撮影となった。
タホ川を眼下に見下ろし、古都トレドを一望するアングルは、いずれのガイドブックにも載っている絶景である。風は少しきついが、最高の天気だ。雲がないため、逆に光線が当たりすぎて陰影が強い。デジタル・カメラでは、一般の銀塩カメラに比べてこの陰影が強く出てくる傾向がある。暗い部分ではデジタル・カメラのほうがきれいに写るが、逆に明るいところでは「白とび」といって白くなってしまう傾向がある。そのへんに写真術のむずかしさがあるようだ。
それにしても絵に描いたような景色とはこのことだろう。「大聖堂」「アルカサル」などの巨大な建物がまわりの古い町並みを引き立てている。
もう時刻は昼を過ぎている。街に入る前に予約をしているレストランに向かう。ちょっと小高い丘にあるこのレストランは、建物がもうトレドというイメージになっている。それにしてもよく「ドン・キホーテ」の像に出会うことが多い。また、どういうわけかトレドに似合っているようだ。 ここでの食事が、いってみればはじめてのまともなメニューということになろうか。



|