この日記、会社での休憩時間に書いているのだが、それをフロッピーに入れて持ち帰っている。 しかし、どういうことか昨日はフロッピーがエラーでデータが出てこない。やむなく日記をお休みしたわけである。
フランスのシャルル・ド・ゴール空港からスペインのマドリード空港までは、約2時間少々で到着する。 空港からはバスでホテルまで直行するが、はじめてのヨーロッパの町並みを走り抜けながら、これからの10日あまりにわたるツアーに思いを馳せた。
雨を心配していたが、どうやら快晴のようでひとまず安心だ。こういう旅行では天候で、楽しさも大きく違ってくる。じつは、この恵まれた天気は最後まで持ち応えてくれて、ツアー一行にとってはまたとない思い出を刻むことができたのである。
今夜宿泊するホテルは、駅に隣接する『ホテル・チャルマンティ』。 到着した時刻はすでに22:00になろうとしているが、皆さんはとても元気の様子だ。夕食は機内食で済ませたので、こちらでは用意されていない。といって、やはり疲れか、そんなに食欲もないし、どちらかというとすぐにでも横になりたいという感じか。
しかし、今回の最初のイベントは夜の町に繰り出し、本場フラメンコを楽しむ手筈になっている。 スペインといえば、闘牛、それに情熱的なフラメンコである。特に注目は、踊りもそうだが、フラメンコ・ギターによる速弾きだろう。有名どころでは「パコ・デ・ルシア」がいるが、そこまではいかなくても、本場なんだからおそらく目を見張る演奏が繰りひろげられるに違いない。 そう思うと、疲れもいっぺんに吹っ飛んでしまうから不思議だ。人間とはこういうものか。
まずはチェックインを済ませると、部屋に荷物を運び込まなければいけない。日本だとリゾート・ホテルでないかぎり、ほとんど自分で事を済ませるのだが、ヨーロッパではボーイがスーツ・ケースを運んでくれる。どうも、そこまでしてくれなくても自分でやるよという気分になってしまうが、慣習の違いだろう。 チップは部屋に1ユーロ置いておけばいいと添乗員がアドバイスをしてくれた。これも日本ではないことなので、忘れやすいし、とまどってしまう。 部屋は4つ星ホテルということもあって、バスルームなんかもけっこう充実している。けっきょく海外用にと購入したヘヤー・ドライヤーは、最後まで使うことはなかった。
|