unknown - 2004年06月22日(火) しばらく携帯でしかエンピツを見ていなかった時期に、その日記は突然消えた。 モバイルエンピツに示された「指定されたIDは存在しません」の文面。 本当に、存在がなくなっていた。 当たり前だが、パソコンから見ても、同じだった。 そのエンピツ作家さんは、いなくなってしまう少し前に、自身の日記について「ひどいものだ」と自己評価していた。 掲示板では何人ものひとが「そんなことはない、自分はこの日記が本当に好きだ」という趣旨の書き込みをしていたし、そのことは、何よりカウンタの数字が示していたと思う。 愚痴でも、好きな人のことでも、おかあさんのことでも、本当にどんなことでも、読んでいて気持ちが染み込んでくる日記だった。 たとえリアルでの知り合いがひとりも見ていなかったとしても、わたしには、あんな日記は書けない。 視点を変えれば、あれほど自由な、しかし自己を束縛していた日記もなかっただろう。 それゆえに、多くの人が集まり、またそれゆえに、そのエンピツ作家さんは苦しかったのだろうと思う。 作家さん宛てに何度も書きかけたメールは、全て書き終わらないうちに消した。 いなくなったのには何か理由があるに違いないのに、何も言わなかったのだから、こちらからそういう行動に出て、知らないうちに返事を強要することになるのは嫌だと思った。 でも、unknownになっているそのマイは、削除することができない。 准さん。 たぶん去年の秋、一度だけ、なっつと、准さんのことを話したことがあります。 だから、これが初めてではないことも聞いています。 もし、もしも、准さんがこれを見ていたら。 何も言わなくていいです。 でももし、戻ってくるときがあったら、何かで、教えてください。お願いします。 来年からはわたしも東京です。 もしかしてどこかですれ違っているのかもって、余計に思ってしまいそうです。 わたしは准さんの書いたものが好きです。 それは同時に、准さんという人が好きだってことです。 そこは、間違ってない自信があります。 だから、日記を書いていたことも、日記を消したことも、ぜんぶ准さんだから、このunknownはそのままです。 むかし彼に言ったことがあります。 一緒にいることでどれだけ苦しい思いをしているとしても、自分が選んでいるんだから、これは絶対に幸せなことなんだ、って。 たぶん強がらなければ言えなかった正論です。 でも今でも、間違っているとは思いません。きっとこの先も、間違っているとは思いません。 なんでここに書こうと思ったのかな… でも書きたくなったので書きました。 上見るな 下見るな 誰もがそう言うけれど 憧れ 裏切られ 傷つかない方法も 身につけ 乗り越え どこへ行こうか? 夢追い虫です。 羽なら絶対に生えています。 -
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