強風も、今となっては。 - 2004年05月12日(水) 新幹線での日帰り往復にも、もうずいぶん慣れました。 停車駅の風景も、だんだん覚えてきたように思います。 この日試験会場で出会った女の子は、おそらく高校の後輩でした。 もちろんお互いそんなことは知らずに試験を受け、出たところで、住んでいる場所の話になり、わかったわけです。 仙台に一年住んだという彼女は、秋田出身で一浪したのだと話しました。仙台には一浪時代に住んだのだと。あー、よくあるよくある。さらに彼女は秋田市ではなく秋田市の近郊出身だと言い、秋田市内のわたしの実家の場所を尋ねるので、ふむふむと思い、実家からほど近い、わたしの出身高校の名前を出したのですが、予想通り、母校の所在地を知っていました。 と、いうことは、高校がわたしと一緒ってことですよね。 と思っていたら、「あっ、てことは、あたしの一コ下ってこと?」と、彼女が言い出しました。 アハハごめん、わたし今マスター二年なんです。 だから、一コ上になっちゃうんだね。 そう言ったら、かなり複雑な表情してましたね…ちょっと面白かったくらいですよ。 お友だちとのやりとりを見ていても勝気なあなたなら、大丈夫ですよー。 たぶん、高校のどこかで、わたしの顔は見たことがあると思いますよ。 なんと言っても、飽きずに生徒会をやっていたくらいですからね。 この日も仙台に帰ったのは夜でした。 聞きなれた東北新幹線の案内の音が聞こえる前に、ああ、もうすぐ着く、と思いました。 わたしの帰る場所は、今はここ。 でもきっとここからも、出て行かなくてはならない。 あのとき何度も繰り返して確かめたそのことが、また今日はっきりと、理解されました。ふるさとを思わせる人に出会ったことも、その一因かもしれません。 -
|
|