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お気に入りBOX - 2004年03月06日(土)

歩いて帰るには家はあまりにも遠すぎて、今日はバスを乗り継いで帰ることにした。「この地域から川内キャンパスまでの直通バスはございません」だ。
出勤するぶんには歩きでもいいのだけれど、帰るとなると、途端に家が遠く感じられる。

乗り継ぎの第一歩は駅に出るバスに乗るところから始まるので、駅裏に住んでいるナオちゃんと一緒に出た。なんとなく、駅前のカフェに寄ってから帰ろうということになって、ふたりで入った。

そこで「脳内お気に入りBOX」に誰が入っているかという話になった。

わたしとナオちゃんは、人に対する好き嫌いの傾向が、かなり似ている。
ナオちゃんがいいなぁと思う人は、わたしもいいなぁと思っているということが多い。普段は他の人もいるので、もちろんそういう話はしないが、他に誰もいなかったので、思う存分話してしまった。あんなに自分の気持ちに正直に、誰が苦手で誰が好きだと話したことはない気がする。苦手は悪口にもなりかねないからともかく、好きだと言うのもなかなか気が引ける。少なくともわたしは。

予想通り、わたしたちの「脳内お気に入りBOX」の中身は、かなり共通していた。
しかし共通しないのは、ナオちゃんが人間関係において「待つ」タイプの人であり、わたしが「待たない」タイプの人であるということだ。これによって起こっている現象も、興味深いものだった。


今日ずいぶん長い時間彼女と話をして、やはり頭のいい子だと思った。
これまでのたった二十数年の中で、勉強ができるという意味ではなくきれるという意味で「頭のいい人だなあ」と思った人が数人いるが、彼女はその中に入る。
彼らの言うことは、ときどきわたしの頭の上を飛び越えているので、よくわからないことがある。ヨウさんと仕事の話などしようものなら、時折あからさまに「お前バカか?」と思われている雰囲気を感じる。決して言われないが、そう思っているに違いない。それでも悔しさも感じない。
そしてその「きれる」数人のうち、ヨウさんとナオちゃんを含めた三人が、このバイトで出会った人だということにも喫驚する。残りの人数はそれより少ないのだ。


昔ヨウさんが言い放った「ここで知り合った子なら、仕事が出来ない子とは仲良くならないから」という言葉がわたしの台詞でもあることは、ナオちゃん以外の子には内緒だ。


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INDEX
past  will





Not one night
one single day
that I wouldn't give to you
So with all my might
in every way
I'll try to forget to you

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