「OMBRE」

底辺が疼く。
罪科の予兆に耳を塞ぐ。
睫毛の先から射す聖浄な世界と爪先から頽れ逝く世界。
まるで倦怠と衝動の、
境界の混沌に潜む異教の詩がわたしにとりつく。
ペイガン・ポエトリー。
それがわたしの全てではない、けれど不協和音は満ちてくる。
わたしが完全なる翳でも、完全なる光でもないために。
自分で決めた自分から逸脱しない為に、
何処でどう自分の辻褄を合わせたらいいの。





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