「保持」

ドラえもんの道具で「お裾分けガム」というのがあって、一枚の板ガムを美味しいものを食べていそうな人に少し千切って食べて貰うとその千切った%の分だけ自分もお裾分けして貰え、味わえる。だが、お裾分けしてあげる方はその%の分、味が薄くなっているといういかんともしがたい道具があった。わたしはあまりそういうグルメな「食」に対しての欲が無い為にあったらいいなと思わないが、どうだねドラえもん。

この時期、わたしは何時も干乾びている時期なのです。というのも秋終の頃、いちはやく冬を察知して冬眠にこぎつけようとする我が躯は止められない程の食欲を掲げ、まさにばくばくと栄養を蓄えます。ちょっと躯のラインが乱れ気味かなと思いつつ、冬へ持ち越す。

女性の躯は冬、大抵太ります。何処かで止めなければそのまま春になってもおでぶの螺旋へまっしぐらに墜ちてゆきます。そんなのはヤです。そこでわたしは半ば強引に回路を修復し、侍へ戻って、否、我に返って己に歯止めをする。

土日などお休みの日に何食か抜く。一日一食なんて事も珍しくない事で。それまでに食べたものをよく消化させる。朝食を食べない理由も大きくはそれですね。此処で間違てはいけないのは、ホントのホントに空っぽになった躯に対して良い栄養を採るという事。それと食べるものの順番。いきなりポテチやチョコレートなんか食べちゃうとそれまでより太るのにきまっている。

食べる順番は基本ですよね。わたしはよく空腹時に苛ついてチョコなんかたらふく食べてますけど、時々こうやって回路を修復してやるんです。ポテチやマック、はたまたコーラなんて本当は一番好きな飲み物だし。放っておけば肥る気まんまんな感じ。だからこそそういう嗜好を程好く削いでしまわねばね。


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