「瞳の中に一輪の赫い薔薇」

人によって見せてる顔も違うんだろうな。
「就職の面接で試験官を見る時、それを先ず愛する人を見る眼に換えて見つめよ」というのがあった。
わたしはこの作戦を実行し、二つの企業の割と高い倍率クリア。

一番いい顔はたぶん、自分の愛するもの達こそが知っている。
造らずとも自然と其処に向けられているだろうから。
音も無く、なにもかも愛しいと魂が告白する響が表皮から滲み伝わる。
言葉が無くとも人は存在全てで気持ちを伝える事が出来るもの。
心を伝えたいと思う時は唇を閉ざし、ただ燃えるように見つめる。
不要なものを取り除き、私はただ、一輪の赫い薔薇を咲かせる。
一球入魂。直球勝負。そんな感じで。


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