「熱蕾」

手渡されないままの言葉は蕾。
熱を孕んだまま花と成る時を待つ。
伝えたい相手に渡してこそ其処で花を咲かせる事が出来るのだろう。
相手の側でどんな花と成っても後悔しないつもり。
どんなに冷たい反応をされてもそれが本当に伝えたい事だったならば。
けれど数多の言葉をわたしは未だ花と咲かせる事を叶わせてあけられずにいる。
たくさんの熱蕾をこころの内に持っている。




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