「IMAGE & REAL」

見えるものの側面には見えない眞實があり、
語られない言葉の側面では各各の自由なイマヂネイションが付き纏う。
実體と精神が截り離されたようにも思える伝達意志の氾濫。
文字だらけの世界で加速し、忘却し、埋もれるヒューマン。
言葉という曖昧性と存在という確実性が時に逆轉するとさえ思えた。
その狭間にこころが存在する。
音も無く、温度も無いはずの言葉が模造する各各の人工世界で、
旋律を生し、ぬくもりも感じる。
書き手と読み手に心が在ればこそ。

リアルだけでは収まり切らないものが、ある。
けれどイメージに殺されたくも、ない。
此処での水準は各各にあり、自己の基準は自分が決める。
どれも自分であるという核を忘れ果てずいられたらわたしはそれでいい。
だから、イメージとリアルの境界辺りで遊ぶのだ。


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