「素白 i wanna white」

Le ciel
独善的なヘヴン。
誰も否定しない天国のような場所。
誰も居ない秘所で独り戯れる哀しさ。
空は美しいけれど誰も居ないという空虚な水晶でもある。

Tierra
躍動的なライフ。
憎しみと愛と嫉みとに彩められた天の底。
奈落に似た天国。
大地には醜いものもあるけれど、
多くの生命が力強く胎動している。
例えば傷を負ったとしても、わたしはそれを愛した。

場所に歸りたいのではない。
誰かの居る風景へと還りたいと思う。
けれどあの場所にはもう誰も居ない。

わたしは、ブルー、です。
わたしは、レッド、です。
わたしは、パープル、です。

わたしは、白、になりたい。
限りなくピュアな白になりたい。
何色にも染まれる可能性よりも、
そのままの白であることを選ぶ。
穢れることを畏れないそのままの素白、で。


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