徒然エッセイ&観劇記
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2002年06月03日(月) ミュージカル「エリザベート」DEドイチュ語講座(中級編・補講)

初級から中級へいきなしレベルアップしちゃってびっくらこいた方がいっぱいいたようなので(それに上級編には私もまだついていけない→おいおい)ちょっぴり補講です。
中級編では個々の単語の意味・読みや文法説明を極力無視して英語頼りにしましたが、ちょっとここらでまとめておきませう。

ではまず単語。「ママ、どこなの?」に出てきて、他の曲でもよく出て来る頻出単語を上げてみます。

☆名詞

Kind(キント・子供)[d]は語尾だと「ト」と読みます。英語[child]
Freund(フロイント・友達)[eu]は「オイ」と読みます。[friend]

☆形容詞

kalt(カルト・寒い)[cold]
finster(フィンスター・暗い)[dark]

☆副詞

so(ゾー・とても)[so]
nah(ナー・近くに)[a]母音のあとに[h]があると、母音を伸ばします [near]
fort(フォルト・遠くに)[far]
jetzt(イェッツト・今)[j]は英語の[y]と同じ読み [now]
manchmal(マンシュマル・ときどき)[ch]は「チ」でなく「シュ」と読みます[sometimes]
immer(イマー・いつも)[always]

☆動詞

horen(oウムラウト・ヘーレン・聞く)[hear]
sagen(ザーゲン・言う)母音の前の[s]はザと濁る [say]
weinen(バイネン・泣く)[w]は英語の[v]と同じ読み [cry]
rufen(ルーフェン・呼ぶ)[call]
kommen(コメン・来る)[come]
bleiben(ブライベン・とどまる)[ei]は「アイ」と読みます。[stay]
fahren(ファーレン・旅行する)[leave,goなど]

☆その他重要語

niemand(ニーマント・誰も〜ない)[ie]は「イー」と読みます。[nobody]
doch(ドッホ・でも)[but]

☆重要表現

mochte(oウムラウト 〜したい)
[Ich mochte weinen.](私は泣きたい)など、あとに動詞の原型を取る。


おお、やればやるほど、ドイツ語入門に丁度いい曲だ(笑)
では、こっからちょいと文法説明に入りますよ〜

ではまず「ママ、どこなの?」のトート様の最初のセリフを取り上げてみます。


Sie hort dich nicht [She doesn't hear you ]oにウムラウト
(ズィー・ヘールト・ディッヒ・ニヒト)
彼女はお前の声を聴いていない


[horen]oにウムラウト(上に二つ点)が「聞く」という動詞の原型です。
何故[hort]になってしまうか!?というと、主語が[sie]だから、なんですね。
ドイツ語は、主語にあわせて動詞を律儀に変化させます。英語の場合、三人称単数(he,she,it)にsがつくだけなのに、まったくめんどくさいったらありゃしません。まあ読む分には無視していいんですけど。
一応どう変化するのか、書いておきます。

全てoにウムラウト(oウムラウトは口をオの形にしてエと発音します)
[ich hore](ヘーレ)
[du horst](ヘルスト)
[er(sie,es) hort](ヘルト)
[wir horen](ヘーレン)
[ihr hort](ヘルト)
[sie horen](ヘーレン)
最後のenを、主語によって「e st t et t et]と変えます。ので、エストテンテンとか言って覚えます(笑)
そんなわけで、「彼女が聞く」場合「Sie hort」です。

[Ich liebe dich]の[lieben]が[liebe]になちゃうのも、主語が[ich]だからです。
お前を、が[dich]というのは、人称変化でやりましたね〜。
これで[Ich liebe dich]の謎は全て解けた!(きらーん☆)

で、[nicht]英語で言う「not」ですが、ドイツ語の場合、あらぬところに来るっていうか結構適当な位置にあったりします(いやほんとはちゃんと意味あんだけど←どうやら直前直後のものを否定するらしい)
とりあえず英語みたいに、必ずしも動詞の直前にはないのです。

では次。


Jetzt bin ich wach und furchte mich.[Now I am awake and fear.][furchten](恐れる)← uにウムラウト
(イエッツト・ビン・イッヒ・バッハ・ウント・フィルフテ・ミッヒ)uウムラウトは口をウの形にしてイと発音する
今、僕は目が覚めて、恐いんだ


あれ?英語の[I am]「私は〜である」って[Ich bin]じゃないの?何で[bin ich]ってなっちゃってるの?
はい。それはねお嬢さん、ドイツ語には、「動詞は二番目」原則があるのでふ。
なんか色々例外もあるんだけど、主語をほっぽっといて動詞を二番目に置けコンチクショー!らしいでっせ。それに際しては、主語でさえもあとへあとへ回されちまうんです。

かようにドイツ語は文法全体として、英語のように語順が主語+動詞+目的語と素直に並んでません。主語があとの方にあったり、動詞が最後に来たり、なかなか大変です。
その代わり、単語を色々変化させてどう意味してるのかを示すわけです。

例えば文中に[liebst]とあった場合、主語は他に紛らわしいものがいくつあろうと[du]でなきゃおかしいわけですね。

てわけで、ドイツ語は冠詞、英語で言う[a]や[the]まで律儀に変化させます。しかも男性・女性・中性名詞で変化が違うという・・・ぬおお
男性一格は[der]男性名詞・・・例えば[Schatten(シャッテン)影]は
主語だった場合[der Schatten]ですが、2・3・4格は[des,dem,den]
つまり「私はその影を愛する」の場合、
[Ich liebe den Schatten.]となります。

同様に女性一格は[die]中性一格は[das]複数一格は[die]でそれぞれ4格まで変化しますが、あげていくと皆様の頭が混乱してしまふ恐れがあるので、やめます。
とりあえず、derだのdieだの出てきたら英語の[the]だと思えば由。
それから[Ich bin ein Freund.(♪友達さ〜)]など、[ein]とかゆーのがが出てきたら[a]だと思えば由。
難しいことは、大雑把に理解してから覚えませう。

これで、大抵の中級文法はマスターだぜ!!

あんましやると頭爆発しちゃうので(私が)今回はこれにて。
次回はとうとう、ムリヤリ影をどんどん長くします。でわ!

♪Die Schatten werden langer(aウムラウト←これ書くのいい加減めんどくさい)♪

このHPは、あなたと私の万華鏡、「のへビューティー」の提供でお送りしました。



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