蕩尽日記...OG-Love

 

 

ワンシーンをもとめて - 2004年08月29日(日)

『Mステ』を捨てて予約した『ハロモ。』が録れてない・・。まぁ、いつものことだが。
戻ってきてもいいことは何も無いんだが、還り着く場所は此処しかないのです。



最終日の一日。

8:01 「柳井」着。

下校シーンが撮影された"白壁の街並み"を歩く。
8:30に観光案内所が開いたので、最重要撮影地点のひとつ、黒杭川への道程を訊く(そんなことは事前に調べておけばよい話なのだが)。
「映画を撮った場所を知りたいのですが?」で、こちらの質問意図が通じるのは素晴らしいのだが、肝心の対えはあんまし要領を得ない・・、というか「県内の観光地、ロケ地の案内の問い合わせはこちらへ/柳井市観光協会」って謳っているんだから、もちっとズバッと対えてほしいものだ。
歩いたら距離があることだけは解ったけれど、後には退けないので、前に進む。

40分ほど歩いて、なんとか撮影地点まで(コンクリートにペンキでその旨が大書されてる。ちょっと、どうかと思ったけれど、あれがなけりゃ分からなかった)辿り着いた時の喜びといったら!
途中で道を間違えているのを教えてくれた畑仕事のおばあさん、丁寧に道筋を教えてくれた道路工事のおじさんたち、本当にありがとうございます。

ホタルが棲んでいそう、というよりは、本当に死んだ魚が浮いてそうな川で、川岸も伸びた雑草で荒れ放題だったのだけれど、感無量。
熊井ちゃんが欠席しているとおぼしきカットもあったよなぁ、なんていろいろなシーンを想い起こして暫しの時間を過ごす。

この場所からそう隔てていないところに、柏原大介少年の母親(モリクミ)が勤めている設定になっている製菓工場(果子乃季=かしのき)があり、「ほたるの星」って名の付いたお菓子を販ってる。当然、購入。工場自体は梨沙子ちゃんとは関係ないし、パス。
「柳井で他にもロケ地ってありますか?」の質問に、店員さんからもいろんな場所が挙がったんだけれど、口を揃えて「映画自体は観たことなくって・・」って但し付きだったんで(どのシーンなのか整合できない)、時間の都合上、回避することに。

帰り際に、観光案内所を再訪して、今度来る人間(居るのか?)にはちゃんと教えて遣って下さい、とあれこれ言ってやったら、「そういえば、こんなものが残ってました」と『映画 ほたるの星 新聞』(今年のはじめになって出たものらしい)という刷り物を頂く。
10:20に「柳井」を出る下関行きシティライナーに跳び乗って、件の『新聞』をひらいてみると、見開きでデカデカと「ロケ地&エピソード マップ」って・・・。公式サイトよりも詳細に撮影地点がフォローされている、もっとはやく渡してくれよ。

比加里ちゃんがカワニナを採りにゆく川が、どこなのか、それはどうしても知りたくて、ここを突き止めない限り、僕の旅は終わらないなぁ、と思っていたところに「マップ」にはしっかりその場所も記されていました(確か、公式サイトでは記述されていなかったハズ)。

岩徳線で「徳山」から「岩国」に向かうさなか、時刻表と首っ引きで、「岩国」から山陽本線を引き返す格好になるものの、「尾道」入りできる最終の列車までの間になんとか一時間弱は、そのまだ見ぬ憧れの地「由宇」で確保できると判り、心を弾ませる。
で、午過ぎ、「岩国」にて、EDGE様よりの「公演中止」の報に接する。この知らせをいただかなければ、現地に行くまで知らなかったのは必至だったろうなぁ。ありがとうございます。

これにて、吹っ切れた軽やかな気持ちで「由宇」へ。
12:53 「由宇」着。

じつに素っ気ない駅前なので、とりあえず、話が通じそうな町役場へ。
休日に開庁していた教育委員会にて「室岡川に行きたいのですが?」と訊く。撮影された場所自体は判らないけれど川を遡上してゆけば15分ほどで集落は途切れる、とのこと。撮影地点は、そこから先なのはほぼ間違いないので、勇躍して向かう。
川伝いに上り坂をくねくねと進んで行くと、思わず「あっ」っと息を呑む場所があった。
川縁に、ひまわりの花が咲いていた。あのシーンでも、咲いていたのが印象的だった。よく周りをみてみると映画の撮影地点とは似て非なる場所だったのだけれど、あの瞬間の胸のときめく想いを言葉にするのは難しい。

それから暫くして、川沿いに建つ家が途切れてすぐのところに、その場所はあった。
バケツを提げた比加里ちゃんが降りてきた道が、僕の眼の前にある・・。
この旅に出て、ほんとうに良かった、とおもった。

梨沙子ちゃんが歩いたその道からは遮られているものの、ちょっと上手に上れば眼下に瀬戸内海も見渡すことができる。
途中で買った弁当をひろげて、その場所の空気も、おもいっきり腸の中に貯め込んだ。
やっぱし、実証も大事だよな、と川に入って、本当にカワニナがいるか探してみる。気持ち悪いほど、いた。
肝心のこの場所には、スクリーンに映っていた筈のひまわりの花は影も形もなかったのだけれど、たとえそれが演出の一部だったとしても、僕はそれも好かったと思う。


14:25 岡山行きに乗車、「由宇」を発つ。

途中、岡山〜姫路間の山陽本線の接続が無いため、後続の播州赤穂行きに乗り換えるため、「尾道」で下車。
"松浦亜弥の"コンサートは中止です、の貼り紙があった。やや強い風があるとは言え、天気は良いので、Wとベリ房は演っているのかな?なんてワケがない。

21:28 「京都」着。



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