ゆめノかけラ
koi
基本的に(例外もありますが)、その日見た夢の話です。



 心地よいぬくもりと重み

最近はよく眠れていたのか、夢はあまり覚えていませんでした。母親を見かけたり、誰かと鬼ごっこをしていたり、くらいの断片は拾えたのですが、大きな破片はつかめずにいたのです。が、今日は一度、あれ、手をすり抜けてもう届かないかな? という気がしたのに、ふいに欠片が手の中に戻ってきました。

* * *

夢の中で。わたしは腰まであるストレートロングの黒髪になっていた(現実のわたしの髪は、染めても脱色してもいないのに、茶系で緩く波打つ細い髪です。長さは肩下5cmくらい)。病気の療養か何かで、小高い丘の白い建物に住んでいた。冬の、よく晴れた気持ちのいい夕方だった。空気が澄んでいて、湿度も低そうだった。わたしはもうすぐ、ここを出て行かなければならないらしかった。

部屋でぼうっとしていると、髪の短い、目の綺麗な男の子が、ベッドに倒れこんできた。細いけれどしっかり筋肉がついているのだろう、軽すぎず重過ぎない、心地よいぬくもりがわたしをおおう。彼は名残惜しむような手つきで髪を撫で、別れを消したいかのように唇で輪郭をたどっていった。

「○○は俺のことを忘れるんだろうね。俺はずっと○○の夢を見るだろうけど」

耳元で囁かれた言葉に、わたしは内心で微苦笑する。それはどうかな、と思っていた。いい男って(いい女も)、あまり周りに放っておいてもらえないものね。それに彼は、情緒不安定なタイプが好みだと言っていた。そういう女の子はこの場所にはたくさんいるし、彼のその淋しい陰や優しい隙は、彼女達をひきつけるだろう。忙しくなれば、わたしのことなど、きっとすぐに意識のなかから消えてしまうはず。

それでも。この心地よい重みとぬくもりが、いつまでもわたしの上だけにあればいいのに、と。心の奥で考えずにはいられなかったけれど。

2003年11月07日(金)
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